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韓国を「第1の敵対国」と憲法に明記することを議論する10月7日招集の最高人民会議を前に、北朝鮮の金与正・朝鮮労働党副部長が久々に吠えた。

9月24日の朝鮮中央通信は、米国の原子力潜水艦「バーモント」が韓国・釜山に寄港したことを与正氏が非難する談話を発表したと伝えた。

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「与正氏の談話は、7月14日に韓国の脱北団体が、北朝鮮国内に向けて対北批判ビラ風船を飛ばしたことを批判して以来、70日ぶりのことです。ただ、対米批判談話となると5カ月ぶりになります。いずれにせよ、70日もの間、与正氏の動静が途絶えていたため、韓国の脱北団体が運営するユーチューブなどが金正恩総書記の李雪主夫人や1号秘書の玄松月党副部長との確執を交えて妹・与正氏の失脚説を流していた。久々の与正氏の反米咆哮で、健在であることが確認されました」(北朝鮮ウオッチャー)

正恩氏には完全武装の護衛兵が帯同

もちろん、北朝鮮が原潜バーモントの韓国入港を恐れるのには理由がある。

「英紙フィナンシャル・タイムズは米軍が現在、台湾有事に備えて、米海軍特殊部隊シールズ(SEALS)の最精鋭部隊『チーム6』が訓練を重ねていると報じています。衆知のように米国は正恩氏を暗殺する斬首作戦を立案していて、いつでも正恩氏の暗殺を実行する恐れがある。朝鮮半島有事でも同様の訓練をしている部隊がありますから、正恩・与正兄妹は、この斬首作戦を恐れているのです」(軍事アナリスト)

金一族が抱く恐れは、その動向にも表れているという。例えば正恩氏は最高人民会議の前後に「もし攻撃を受ければ、核兵器を使って韓国を破壊する」と威嚇した。また、9月11日に朝鮮中央通信は、正恩氏が軍の特殊作戦部隊の訓練基地を視察したと発表したが、その際にも“ある変化”が見られたとの指摘があるほどなのだ。

「公表された訓練写真を見ると、正恩氏が完全武装の護衛兵に囲まれている様子が窺えます。この状況から、軍の一部による正恩氏暗殺情報が報告されているのかもしれません」(同)

正恩氏は、絶体絶命か!?

「週刊実話」10月24日号より一部内容を変更