【MotoGP】ロレンソ「マルケスの昔の走りは受け入れづらかったけど、今はより相手をリスペクトしてる」

 MotoGPクラスで3度チャンピオンに輝いたホルヘ・ロレンソは、かつてのライバルであるマルク・マルケスが、今はよりライバルへのリスペクトを持つようになったと語った。

 ロレンソはマルケスが2013年にMotoGPクラスへ昇格してきた際、ディフェンディングチャンピオンとしてこのルーキーを迎え撃ったが、その年はマルケスがいきなりチャンピオンを獲得した。

 その後もロレンソはマルケスと競い合い、2015年にはロレンソがタイトルを奪還している。

 既に現役を退き、今ではMotoGPの解説者も務めているロレンソ。彼は最近開催された、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト主催の“フェスティバル・デロ・スポルト”に参加し、そこで2025年にドゥカティファクトリーへ昇格するマルケスと、フランチェスコ・バニャイヤの戦いについて語った。

 ロレンソはバニャイヤとマルケスの対決は“互角”であると見つつ、同時に自らと争っていた時代と比べるとマルケスがよりリスペクトを持つようになったと考えているという。

「僕はいくつかの理由から、来年の戦いは対等な条件で始まると思っている」

 ロレンソはそう語る。

「2013年、僕は彼の非常にアグレッシブなレース方法を受け入れられなかった。でも今、彼はライバルに対してよりリスペクトを持っているようだ。ルールも10年前よりは厳しくなっていると言うべきだろうけどね」

 そしてロレンソは、マルケスが2019年に大怪我をしなければ、もっと多くのタイトルを獲得していたはずだとも語った。

「彼はこのスポーツのレベルとしてはビーストなんだ。2020年以降、彼は肉体的なコンディション面でとても不運な状況にあった。その問題がなければ、彼は少なくとも2回か3回は選手権を制していただろう」

 なおロレンソは2017~2018年にかけてドゥカティへ在籍し、デスモセディチGPを駆って3勝をマークした。ロレンソとしては、ドゥカティでタイトルを獲得できなかったことが心残りのようだ。

「今や(ドゥカティは)最高のバイクになっている。弱点が存在しない」

「(ドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャとは)2004年に出会ったんだ。125ccでの最後の年だった。運命が僕らをドゥカティで再び結びつけてくれたんだ」

「ドゥカティでタイトルを獲得できなかったことを悔しく思っている。もう2年間残っていたなら、僕たちはタイトルを獲得していただろう」