ごまドレッシング、和風ドレッシング、シーザードレッシング……ドレッシングには実に様々な味がある。中には「謎ドレッシング」なんてものもあった。
そんな多種多様なドレッシングの中に、面白い商品を見つけたのでご紹介させていただきたい。
その名もなんと……「トマト専用のドレッシング」だ。
・トマト専用
正式名称は「東洋亭 トマト専用のドレッシング」。
先日京都駅に立ち寄った際、お土産コーナーに置かれていたところを発見した。価格は税込み610円だった。
明治30年から京都に店を構える洋食店「キャピタル東洋亭」が販売していて、お店の定番メニューである「トマトサラダ」が自宅でも再現できるらしい。
瓶から出してみるとこんな感じ。中から出てきたドレッシングは、鮮やかなオレンジ色をしていてとっても綺麗だ。
それではさっそくトマトを用意して味わってみよう。ドレッシングをしっかりかけて、わくわくしながら食べてみると……
──あ、思ったより酸っぱい! 最初に感じたのは、トマトによく似た酸味。
だけどその直後に、その酸っぱさをまろやかな風味が包み込んでいく。ケチャップとマヨネーズのいいとこ取りをしたみたいな不思議な味だ。
酸っぱいものに酸っぱいものを足したら、より酸っぱくなってしまうんじゃないの? と思われる方もいるかもしれないが、ご安心を。
原材料にトマトケチャップが入っていることもあり、それぞれの酸っぱさが驚くほどに馴染んでいる。
ごまドレッシングやシーザードレッシングのように別の味を追加するというよりは、素材そのものの味を引き立てて最強においしいトマトを作ってくれる……そんなドレッシングだと思った。
この味は、確かに他のドレッシングではなかなか味わえないかも……!
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・他の野菜と合わせてみた結果……
ちなみにこのあと「こんなにおいしいドレッシングなら、実は他の野菜にも合うんじゃないだろうか?」と思い、キャベツともやしのサラダにかけて試してみた。
結果は……微妙。もちろんおいしいことにはおいしいんだけど、なんだか酸っぱさがめちゃくちゃ主張してくるというか。
酸っぱい系のドレッシングが好きな方にはもしかしたら合うかもしれないけれど、筆者の舌は「なんかちょっと違うなぁ」と判断した。
元から味が強いトマトだからこそ、この酸味がしっくり馴染むのかもしれないな。
名店の味を手軽に楽しめる「東洋亭 トマト専用ドレッシング」。
京都といえば和風のイメージが強いけれど、たまには趣向を変えてこういった洋風のお土産を味わってみるのも楽しいかもしれない。