【全日本】綾部が三冠初挑戦・初戴冠へ自信「10月22日は俺が頂に立つ日」 青柳は新技「ゲスルーレット」葬予告

 10・22後楽園大会の三冠ヘビー級選手権試合へ向けた会見が15日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・青柳優馬、挑戦者・綾部蓮が出席。三冠初挑戦となる綾部が「10月22日は綾部蓮が全日本プロレスの頂に立つ日」と初戴冠に自信満々で、対する青柳は新技「ゲスルーレット」葬を予告した。

 王道トーナメント覇者・綾部が王者・青柳に挑む三冠頂上決戦が1週間後と迫った。綾部はこれが至宝ベルト初挑戦。会見では青柳の目の前に王道トーナメント優勝トロフィーを置き、青柳がどかそうとすると「8年連続1回戦敗退した人間はトロフィーに触るな」と一喝。挑戦者とは思えないふてぶてしい振る舞いを見せ、「今回、形式上は挑戦者という立場になりますけど、別に下から挑戦させてくださいなんて気はさらさらない」と言い切った。

 全日本における初の勲章を手にしたことで綾部の自信は右肩上がり。「この綾部蓮は今現在、まだ成長過程のほんの序章にすぎませんから。綾部蓮はいったいどこまでいってしまうんだろうと逆に恐ろしいぐらい」というようにまだまだ伸びしろを秘めている。その発展途上段階で三冠初挑戦のチャンスをつかみ、「青柳優馬にはあと1週間、この三冠ヘビー級のベルトとの生活を謳歌してもらって、22日、後楽園ホール以降はこの俺、綾部蓮が三冠のベルトを腰に巻き、全日本プロレスの先頭に立って突き進んでいきます」と豪語してみせた。

 前哨戦はここまで1勝1敗とイーブンながら、初戦となった10・12行田大会で青柳にアイアン・メイデンでギブアップ勝利したことも自信につながっている。「前哨戦、行田でギブアップ獲ったアイアン・メイデン。そしてまだ青柳優馬には一度も決めたことのないデスルーレットも自分は持ってますから。どっちが決まっても青柳優馬を待っているのは敗北のみ」と断言した綾部は「10月22日、後楽園ホール。この俺が三冠のベルトを腰に巻く日。つまり綾部蓮が全日本プロレスの頂に立つ日です」と予告してみせた。

 迎え撃つ青柳は9・1福岡大会で宮原健斗に勝利して以来、2度目の防衛戦。2度の前哨戦では「すべてにおいて違うなという感じが見受けられたし、自分自身、体に刻み込むことができた」と綾部の変化を身をもって実感。一方で「ガラッと変わりましたけど、負けつもりはないですね。負ける要素があったとしても、負けるつもりはないです」とこちらも自信は揺るがない。

 「青柳優馬、アイアン・メイデン、デスルーレット、どっちで負けたいかな?」と綾部から挑発されたが、青柳は対抗策を用意していた。綾部戦へ向けて開発したという新技だ。その名も「ゲスルーレット」。陰湿男らしい挑発的なネーミングだが、技名以外の詳細は明かさず。「それで僕は綾部蓮を沈めて差し上げます」と予告した青柳は「8年連続王道トーナメント1回戦敗退」をことさら強調する綾部に「10月22日は容赦しません。必ず綾部蓮を倒して、この王道トーナメントのトロフィーでケツバットします」とお仕置きを予告した。

【会見の模様】

※先に入室した綾部は青柳が座る席の前に王道トーナメント優勝トロフィーを置いてから着席。青柳が入ってきてトロフィーを動かそうとすると

▼綾部「触るな。8年連続1回戦敗退した人間はトロフィーに触るな」

※なおも青柳がトロフィーに触ろうとすると

▼綾部「触るな!」

※青柳はトロフィーの前に座る

▼綾部「王道トーナメント覇者の綾部蓮です。ついにというべきか、もうというべきかわからないですが、この時が来てしまったんだなと。10月22日、後楽園ホール。この俺が三冠のベルトを腰に巻く日。つまり綾部蓮が全日本プロレスの頂に立つ日です。まあ、この綾部蓮は今現在、まだ成長過程のほんの序章にすぎませんから、青柳優馬にはあと1週間、この三冠ヘビー級のベルトとの生活を謳歌してもらって、22日、後楽園ホール以降はこの俺、綾部蓮が三冠のベルトを腰に巻き、全日本プロレスの先頭に立って突き進んでいきますので、皆さん、全日本プロレス、綾部蓮が頂に立つ瞬間を後楽園ホールで目に焼き付けてください」

▼青柳「三冠ヘビー級チャンピオンの青柳優馬です。10月22日はとにかく…今日だけは我慢します。綾部蓮がここに置いとけと言うなら動かしません僕は。ただし10月22日は容赦しません。必ず綾部蓮を倒して、この王道トーナメントのトロフィーでケツバットします」

――王道トーナメントに優勝した綾部選手から以前との違いをどのへんに感じる?

▼青柳「どのへんというよりかは本当にすべてにおいて違うなという感じが見受けられたし、自分自身、体に刻み込むことができたので、ガラッと変わりましたけど、負けつもりはないですね。負ける要素があったとしても、負けるつもりはないです」

――前哨戦でギブアップを取ってどのぐらい手応えをつかめた?

▼綾部「手応えというか、青柳優馬が一生縁がないであろう王道トーナメントを制した人間というのはこういうものだよというのを初戦の行田では教えてあげられたかなと思いますね。ただ、次の日にはちょっと不覚を取ってしまった部分もあるので。逆に前哨戦でそれを味わえてよかったなと。いい感じで気を引き締めてしまいましたから、後楽園ホールどうなるかというのは言わずもがなだと思いますね」

――「不覚」という言葉に自信を感じるが?

▼綾部「ホントこの4月に全日本プロレス入団して、チャンピオン・カーニバル経て、9月の王道トーナメント優勝して、もう綾部蓮はいったいどこまでいってしまうんだろうと逆に恐ろしいぐらいですから。今回、形式上は挑戦者という立場になりますけど、別に下から挑戦させてくださいなんて気はさらさらないし、王道トーナメント覇者として、この三冠のベルトを青柳優馬からぶん捕って腰に巻く。そのつもりしかないので、不覚という言葉に別に何もおかしさはないかなと思いますね」

――前哨戦ではギブアップ勝利だったが、タイトルマッチでは同じくギブアップを奪いたい? それともピンフォールを奪いたい?

▼綾部「どっちがいいとかっていうあれは今のところないんですけど、前哨戦、行田でギブアップ獲ったアイアン・メイデン。そしてまだ青柳優馬には一度も決めたことのないデスルーレットも自分は持ってますから。どっちが決まっても青柳優馬を待っているのは敗北のみなので。逆に青柳優馬、アイアン・メイデン、デスルーレット、どっちで負けたいかな?」

▼青柳「僕は今回、対綾部蓮戦に向けた新技を一つ用意してます。名前だけ教えておきます。対綾部蓮に向けて作った新技、ゲスルーレットという新技がありますので。それで僕は綾部蓮を沈めて差し上げます」

――ピンフォールを奪う技なのか? ギブアップを奪う技なのか?

▼青柳「10月22日にそのベールがはがされるので、ここではこれ以上言えません、名前だけです。ゲスルーレットです」

――三冠王者になったら全日本をどうしていきたい?

▼綾部「それはもちろん、この綾部蓮が先頭に立って、全日本プロレスもそうですけど、この綾部蓮という存在が先頭に立って、世間にもっとアピールしていこうという感じですね。本当にまだまだこの日本においてプロレス界もっともっと伸びしろあると思ってますから。この2mの綾部蓮が全日本プロレスの先頭に立てば、より世間にインパクトを与えられるんじゃないかと思ってますので。全日本プロレス盛り上げるのはもちろん、この全日本プロレス自体を、今プロレスを知らない人たちにアピールしていきます」

――これを突破すれば、北海道シリーズを迎えるが、1年前の札幌の悪夢を払しょくしたい思いはある?

▼青柳「先日発表されたように、三冠戦が札幌で開催されるっていう発表があったんですけど、去年の悪夢というよりかは、ちゃんとこのベルトをもって、また北海道ツアーを回りたいなと思ってます。去年もこのベルトをもって青柳優馬、北海道を回ったんで、別のチャンピオンに変わってたらたぶん北海道のお客さんビックリしちゃうんで、安定の青柳優馬がチャンピオンとして北海道に臨みたいと思ってます」