「日本に立ちはだかってくる」政権交代でまさかの控えに降格した豪州主将。それでも日本代表DFが警戒する理由「出てなかろうが、彼は…」

 監督が交代すれば、起用される選手も代わるのが常だ。

 アルネ・スロット新体制で出番が激減したリバプールの遠藤航も、その顕著な例だろう。

 10月15日に、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節で日本代表と対戦するオーストラリア代表も、政権交代があったばかりだ。2節を終えた時点で、格下に1分け1敗とスタートダッシュに失敗した責任を取って、グレハム・アーノルドが辞任。後任にトニー・ポポヴィッチ監督を招聘した。

 その初陣となった中国戦で意外だったのは、GKの交代だ。キャプテンのマシュー・ライアン(ローマ)ではなく、ジョー・ガウチ(アストン・ビラ)を起用したのだ。3-1で勝利しており、日本戦ではこのまま後者がゴールマウスを守る可能性は低くない。
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 控えに降格する形となったライアンについて、AZでチームメイトだった日本代表DFの菅原由勢は、「32歳で、もちろんキャリアもあって経験もあって本当にAZに来た当初からリーダーシップを発揮していたし、ハーフタイムだったり試合前だったり、本当に素晴らしいチームの雰囲気作りとかコミュニケーションを取っていた」と話す。

「彼がいるといないじゃ多分チームの士気も相当変わると思う。出てようが出てなかろうが、彼は自分のやるべきことをはっきりわかってると思うので、そういった意味では例えば0ー0だったり、1ー0で僕らがリードしてたとしても、彼はきっと『逆転できるぞ』と、チームを落とさないための声かけを必ずするだろうし、そういうところでチームを引っ張る力はすごくあると思う。そこにはしっかり警戒したいと思う」

 24歳の右SBは、「試合に出たら、彼の弱点はあまりないというか、強みがすごく多い選手なので日本に立ちはだかってくるのかなとは思います」と続けた。

 試合に出なかったとしても、ベテラン守護神のリーダーシップはオーストラリアにいい影響を与えると考えているようだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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