アドビ、「Frame.io V4」公開。キヤノン、ニコン、ライカとの統合により、C2Cカメラエコシステムをさらに拡大

新しいCamera to Cloudパートナーとの統合

新しいパートナーであるキヤノン、ニコン、Leicaが近日中に統合を発表し、それぞれの製品にC2C機能を導入する。

同統合により、さらに多くのフォトグラファーやビデオグラファーが、プロジェクトの迅速なターンアラウンド、リアルタイムのフィードバック、安心感を実現するCamera to Cloudワークフローのメリットを享受できるようになる。

この動きは、業界標準化の前進を意味し、カメラブランドの好みに関係なく、さらに幅広い分野のクリエイターに柔軟性と効率性を提供する。Frame.io V4のリリースとLightroomとのFrame.io接続により、アドビは、カメラキャプチャから最終的な納品までのより直接的なパスにより、メディア管理の悩みやワークフローの非効率性を軽減し、クリエイターの障壁を取り払うという。

Frame.io Camera to Cloudスタンダードを採用したキヤノン、ニコン、ライカの最初の製品は以下のとおり。

キヤノンC400とC80

ニュースやドキュメンタリーの撮影に多用途で人気のキヤノンの次世代カメラが登場し、2024年後半にはC2Cをネイティブサポートする予定。新しいC400と小型のC80は、どちらもキヤノンが新たに開発した6KフルフレームCMOSトリプルベースISOセンサーを搭載し、フルフレーム、スーパー35、スーパー16mm(C400のみ)の各モードに対応。

キヤノンC400は、今年後半にFrame.io Camera to Cloudをサポートする予定

NX MobileAirによるニコン Z6III、Z8、Z9

ニコンのフラッグシップミラーレスモデルは、フォトグラファーとビデオグラファーのための真のハイブリッドカメラとして優れた性能を発揮するように設計されている。1000フレーム以上のRAWフレームバッファで20fpsのフリーズタイムで完璧な瞬間を捉えたり、4K 120p動画でスロー再生したり、NX MobileAirアプリを活用してFrame.ioに即座にファイルを送信し、イベントが動いている間に編集ツールに映像を送ることで、その性能と機能をさらに拡張している。ファンや視聴者は、タイムリーなソーシャルメディアへの投稿を通じて、そのイベントに参加し続けることができ、クライアントは、同統合により、これまで以上に迅速に編集の承認を得られる。新ファームウェアのリリースは2025年前半を予定。

ニコン ZiiはNX MobileAirアプリを活用し、Frame.ioに即座にファイルを送信

Leica SL3

ダイナミックレンジ、60MPセンサー、8K動画機能を備えたLeica SL3は、ブランド撮影や外出先での動画・写真コンテンツに適しているという。2025年に発売されるLeica SL3は、ハイブリッドクリエイターにとって貴重な動画や画像を、距離の差に関係なく自動的にクラウドにバックアップしたり、共同制作者に送信ができる。

2025年に発売されるライカSL3は、ビデオや写真のコンテンツをキャプチャし、自動的にクラウドにバックアップできる

さらに、複数のカメラのメディアを自動的に一元化して整理したり、デイリーをレビューしたり、遠隔地のエディターや共同制作者に効率的なファイル転送が可能。アンビエントが提供する新しいワークフロー「C2C Real-Time Logging」を使えば、関係者やクリエイターは、ビデオ映像の撮影中にコメントを残して、編集者にリアルタイムでフィードバックもできる。