F1は今季2度目の比較的長い休みを経て、今週末のアメリカGPから再始動することになる。しかしここからは激動。アメリカ、メキシコ、ブラジルと3週連続開催。しかも日本から見る上では、時差的に大変厳しいグランプリが連続していくことになる。皆様、平日の間にしっかりと体調を整え、ライブ観戦に備えていただきたい。
3連戦の初戦、注目は同然のことながらチャンピオン争いがどう転換してくるのかという点である。
マクラーレンがついにコンストラクターズランキング首位に浮上。ここ数年圧倒的な強さを見せていたはずのレッドブルは、苦境に陥っている。このパワーバランスが、アメリカで変わるのか、変わらないのかということだ。
マクラーレンが速いだろうことは、想像に難しくない。しかしレッドブルが復活するのか、あるいはしないのか……ここが最大の注目ポイント。ここで復活できないようならば、今季のコンストラクターズタイトルは、マクラーレンの元に転がり込むという公算が高まると言えるだろう。もしかしたら、マックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル4連覇も厳しいことになるかもしれない。
一方、もしレッドブルが復活できたとしたならば、今後に向けて大いに有望。エイドリアン・ニューウェイをはじめ、複数の重要人物が離脱した中でも、解決策を見出せたということになるからだ。そうなれば、来季の活躍を見込んでも良いようにも思える。
そういう意味では、来季までを見通せる、重要な1戦と捉えることができよう。
また、今回のアメリカGPから、RBの角田裕毅のチームメイトがリアム・ローソンに代わる。まずはパワーユニット交換のペナルティを受けるはずだとされているため、ここはひとまず肩慣らしといった1戦になろう。しかし残りの5戦は、ローソンと角田のパフォーマンスを比較するためのレースということになる。ここで角田がローソンを完膚なきまでにやっつけることができれば、レッドブル昇格の道も見えよう。
また、トヨタとのパートナーシップ締結を発表したばかりのハースF1……そのマシンにTGR(TOYOTA Gazoo Racing)のロゴが入る初戦ということにもなる。世界がトヨタの”F1復帰”をどんなふうに迎えるのか、それも注目したいところだ。
そんなF1第19戦アメリカGPも、スポーツチャンネルDAZNでライブ配信される。
配信スケジュールは、以下の通りとなっている。いずれのセッションも日付が変わってからのスタートなので、お間違いないように。
■10月19日(土)
2:25 F1フリー走行1回目 コメンテーター:浅木泰昭/解説:田中健一
6:25 F1スプリントシュートアウト 解説:小倉茂徳、田中健一
■10月20日(日)
2:30 F1スプリント 解説:柴田久仁夫、田中健一
6:55 F1予選 解説:中野信治、田中健一
■10月21日(月)
3:20 F1決勝 実況:サッシャ/解説:中野信治