Apple、パワフルな新しいiPad miniを発表。Apple Intelligence、A17 Proチップを搭載

Appleは、A17 Proチップと使いやすいパーソナルインテリジェンスシステムであるApple Intelligenceを搭載した新しいiPad miniの予約受付を開始した(10月23日より販売を開始)。

  • Wi-Fiモデル:税込78,800円~
  • Wi-Fi + Cellularモデル:税込104,800円~

新しいiPad miniは一日中使えるバッテリーと、iPadOS 18によるまったく新しい体験を提供する。ユーザーのプライバシーを保護しながら、パーソナルコンテクストを理解して有用で関連性のあるインテリジェンスを発揮する。新しいブルーとパープルを含む4つの美しい仕上げがあり、あざやかな8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載している。A17 Proは、一段と高速なCPUとGPU、前世代のiPad miniより2倍高速なNeural Engineを搭載し、Apple Intelligenceに対応するので、最も負荷の高いタスクでもパフォーマンスを大幅に向上させる。

新しいiPad miniの万能さと先進的な機能は、Apple Pencil Proへの対応でまったく新しいレベルへと引き上げられ、生産性と創造性をさらに発揮するためのまったく新しい方法を切り開くという。12MPの広角バックカメラは、一段と広いダイナミックレンジで自然な写真を実現するスマートHDR 4に対応し、機械学習を活用してカメラアプリ内で直接書類を検出してスキャンする。

Appleのワールドワイドマーケティング担当バイスプレジデントであるボブ・ボーチャーズ氏は、次のようにコメントしている。

ボーチャーズ氏:私たちの最も持ち運びやすいデザインに、パワフルなパフォーマンスと万能さを兼ね備えている人気の高いiPad miniのようなデバイスは、世界でほかにない。iPad miniは幅広いユーザーにとって魅力的であり、Apple Intelligenceのために設計されているので、パワフルで、パーソナルで、プライバシーを保つインテリジェントな新機能を提供します。パワフルなA17 Proチップ、より高速な接続性を備え、Apple Pencil Proに対応する新しいiPad miniは、驚くようなバリューで、私たちの最も持ち運びやすいデザインで完全なiPadの体験を提供します。

新しいiPad miniは、スターライトとスペースグレイに加えて、ブルーとパープルの2つの美しい新しい仕上げで提供する。


A17 Proがパワフルなパフォーマンスを実現

新しいiPad miniはA17 Proで大幅にアップデートされ、持ち運びに優れたデザインで驚異的なパフォーマンスと電力効率を実現する。A17 Proは、前世代のiPad miniに搭載されていたA15 Bionicに比べ、多くの点で向上したパワフルなチップ。2つの高性能コアと4つの高効率コアを備えた6コアCPUを搭載し、CPUパフォーマンスは30パーセント向上している。

また、5コアGPUによってグラフィックス性能も大幅に向上し、前世代より25パーセント向上している。A17 Proによって、デザイナー、パイロット、医師などが使うプロ向けアプリを含むまったく新しい体験が提供され、ユーザーは写真を編集したり、より臨場感あふれるARアプリケーションを体験したりするのがこれまで以上に高速になる。新しいiPad miniは、ソフトウェアベースのレイトレーシングよりも4倍高速なハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングのほか、Dynamic Cachingとハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングにも対応し、リアルなゲームプレイを実現する。

Affinity Designerでかつてない速さで魅力的なコンテンツを制作することから、「ゼンレスゾーンゼロ」のような高い処理能力を必要とするAAAゲームのプレイまで、ユーザーはパワフルなパフォーマンスを持つ新しいiPad miniをどこへでも持ち運ぶことができる。

A17 Proチップにより、「ゼンレスゾーンゼロ」のような高い処理能力を必要とするAAAゲームを外出先でプレイするのがかつてないほど簡単になる

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Apple Intelligenceのために設計

A17 Proチップのパワーにより、新しいiPad miniはApple Intelligenceに対応する。Apple IntelligenceはiPadOS 18に深く組み込まれ、Appleシリコンの力とAppleが構築した生成モデルを活用して、言語や画像を理解・生成したり、複数のアプリにわたってアクションを実行したり、パーソナルコンテクストにもとづいて日々のタスクをシンプルにし、より迅速にこなせるようにする。Apple Intelligenceを動かすモデルの多くは完全にデバイス上で実行され、Private Cloud Computeにより、デバイス上の処理から専用のAppleシリコン搭載サーバ上で実行する大規模なサーバベースのモデルまで、演算能力を柔軟に拡張できる。

Apple Intelligenceの初期機能は今月、iPadOS 18.1で無料のソフトウェアアップデートとして米国英語で提供され、A17 ProまたはM1以降を搭載したiPadで利用可能になる。Apple Intelligenceは楽しく直感的で使いやすく、ユーザーが最も重要なことをできるよう特別に設計された体験を提供する。

Apple Intelligenceの追加の機能は、今後数か月の間に提供される予定。

システム全体で使える作文ツールは、iPadOS 18でApple Intelligenceの初期機能として提供され、ユーザーはほとんどすべての文章を書く場面で書き直し、校正、要約ができる

  • 作文ツールにより、ユーザーはメール、メモ、Pages、他社製アプリなどほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて言葉づかいに磨きをかけられる。
  • Siriはより緊密にシステム体験に統合され、iPadで作動している時は画面の縁を囲うようにエレガントに光り輝く新しいデザインになる。より豊かな言語理解の能力により、Siriとのコミュニケーションがより自然で文脈に即したものになる。Siriはユーザーが言葉につまづいても話についていきながら、1つのリクエストから次のリクエストへ文脈を保つことができ、ユーザーはSiriにタイプ入力することもできる。また、Siriは膨大な製品知識を備えているので、iPadやその他のApple製デバイスの機能に関する質問にも答えてくれる。
  • 写真アプリでは、メモリー機能によりユーザーは説明を入力するだけで見たいムービーを作成できるようになる。新しいクリーンアップツールでは、誤って被写体を改変することなく、写真の背景にある不要な対象物を特定して削除することができる。
  • 画像マジックワンドはApple Pencilのツールパレットの新しいツールで、ラフスケッチを美しい画像に作り変えることができる。
  • 絵文字はまったく新しいレベルに引き上げられ、説明を入力するか、友人や家族の写真を選ぶだけでオリジナルのジェン文字を作成できるようになる。
  • Siriはユーザーのパーソナルコンテクストを参照し、ユーザーに合わせたインテリジェンスを提供できるようになる。オンスクリーン認識も加わり、ユーザーのコンテンツを理解してアクションを実行したり、Appleと他社製のアプリ内やアプリを横断して何百もの新しいアクションを実行できるようになる。
  • iPadOS 18内の体験にChatGPTが統合され、ユーザーはツール間を行き来しなくても、Siriや作文ツール内でChatGPTの専門知識や画像・文書を理解する能力を利用できる。プライバシー保護が組み込まれているので、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAIはリクエストを保存しない。ユーザーはアカウントを作成しなくても無料でChatGPTにアクセスでき、自分のアカウントとの連携を選択したユーザーには、ChatGPTのデータ利用に関するポリシーが適用される。

Image Playgroundにより、ユーザーはフリーボードなどのアプリで瞬時に楽しい画像を作成できる