グレシーニ・レーシングはMoto2クラスのチームとスポンサーのQJMotorの間で発生している問題について、コメントを発表した。
グレシーニのマヌエル・ゴンザレスは、MotoGP日本GPのMoto2クラスのレースを制したが、日の丸ハチマキを着用したことでチームスポンサーから解雇を要求されるという事態に直面してしまった。
QJMotorは中国籍の企業であり、日の丸のハチマキを着用することが旧日本軍や、日本が中国を侵略した歴史的背景と本質的に結びついているとして、中国の人々にとっては不快な行動だと主張し、彼の解雇を求めたのだ。
ゴンザレスはチームの声明などに先駆けて、ハチマキの着用はそういったことを意図してのものではなかったと釈明するコメントを公開していたが、オーストラリアGPのプレビューの中で、グレシーニ側もこの件について始めて言及した。
「もてぎでは、スターティンググリッド上で日本のヘッドバンドをしていたマヌエル・ゴンザレスが関係するインシデントも発生した。意図的な行為ではなかったものの、最終的に中国の人々の感情を傷つけることになる行動だった。QJMotorとグレシーニ・レーシングは現在、ポジティブな話し合いを行っており、すぐにこれらは解決するだろうと予想している」
なおチームロゴからQJMotorは除かれたままだがこれについてグレシーニには次のように説明していて、今季残り4戦はロゴなしでレースを行なうという。
「中国への経緯の現れとして、グレシーニ・レーシングは今シーズンの残り4レースをロゴ無しで戦っていく」
ゴンザレスはすでに自身のSNSで謝罪しているが、チームのリリースに再び謝罪のコメントを載せた。
「まず最初に、日本のグリッドで私が撮影した写真に不快感を覚えたすべての人々に心から謝罪したい。決して政治的なメッセージを意図したものではなく、レースが開催される都市に関連した写真を撮っただけだ」
「中国の人々を軽視したり、気分を害したりする意図は全くなく、無意識のうちに意図しないジェスチャーをしてしまったことを反省している。あらためてお詫び申し上げるとともに、ご容赦とご支援をいただければ幸いだ」