34節終了時点で成績は22勝8分4敗。勝点74でJ2の首位に立つ横浜FC。10月19日に行なわれる次節・ベガルタ仙台戦で勝利すれば、J1自動昇格圏内の2位以内が決まる。
目下20戦負けなし。リーグ最少失点(20)を誇る堅牢な守備が1つの強みで、3-4-2-1の3バック中央でプレーするンドカ・ボニフェイスは「チームとしての自信はついているのかな。こう戦えば、突破されても最後、失点しないみたいな自信はある」と手応えを口にする。
もっとも、まだそれは確信とは言えないかもしれない。上位を争う清水エスパルスやV・ファーレン長崎、ジェフユナイテッド千葉を相手にゴールを割られている。その事実を踏まえて、ンドカは「上でやるには、今のままじゃダメだなっていうのはめちゃくちゃ感じますし、みんなもそうだと思う。昇格が現実的に見えてきているなかで、今の戦いでは全然厳しい」と訴える。
シーズンを通じて、常に“J1”を意識してプレーしてきた。もちろん、まずは昇格、そしてJ2優勝を見据えて、何よりも目の前の試合に集中して戦ってきた。その過程で昇格後をイメージすることも忘れていない。
たとえば、1-1で引き分けた清水との国立決戦、元日本代表アタッカーとの対峙で感じる部分は少なくなかった。
「間で受ける立ち位置だったり、普通はそこに立てないところ、狭いスペースでもファーストタッチとか技術でターンしてくる。乾選手は特別に上手いと思うんですけど、J1ならあのレベルは普通だろうし、それに対して、けっこうやられていたのは、チームとしてまだまだだと思う」
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
トップカテゴリーの基準に照らし合わせて考える。だから、いくらJ2で首位に立っていても、ンドカは「全然、足らない」と言う。
今季に16年ぶりのJ1復帰を果たした東京ヴェルディは、残り5試合の時点で8位と健闘している。ンドカにとって古巣であり、1つの指針にもなっているようだ。
「個人というよりはチームで戦って、くらいついていると思う。自分たちも上がって、残って、そこから上に行きたいなら、走るだったり、チームでの連動っていうのを、まず最低限にやっていかないと」
現状にまるで満足していない。むしろ危機感を募らせている。やるべきことをやらなければ――「また繰り返しになるかなと。落ちる。今のままじゃ全然、足らない」。
J1昇格が目前に迫っているからこそ、28歳DFはその先を見据えて、まさに今、さらなる向上と成長に専心している。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
【記事】「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」なでしこ岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希とバカンスを楽しむ様子が反響