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大みそかに放送される『第75回NHK紅白歌合戦』が今度こそ、本当の正念場を迎えようとしている。
今年の視聴率次第では番組の縮小、最悪の場合は打ち切りの事態も想定されているというのだ。
実は、第75回NHK紅白歌合戦をめぐって局内外で早くもささやかれているのが2年連続の「ワースト視聴率更新」との下馬評だ。
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あるNHK幹部は「昨年放送された第74回NHK紅白は大失敗だった」と認めながら、次のように打ち明ける。
「昨年の紅白世帯平均視聴率は第1部29%、第2部31.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。これは紅白が放送されて以来のワースト記録更新です。第1部に至っては、絶対防衛線とされる30%を下回るという結果に終わった。敗因は2つある。1つは出場歌手の構成。2つ目は潜在視聴率が低い有吉弘行(50)を司会に起用したこと」
そうした中、NHKは第75回紅白の司会陣について11日、同局の鈴木奈穂子アナ(42)、3年連続の橋本環奈(25)、初となる伊藤沙莉(30)、そして、2回目となる有吉ら4人の名前を発表した。
「有吉出るなら今年も見ない」
このメンバーが明らかになった途端、X(旧ツイッター)などのSNSに否定的な投稿が相次いだ。
「橋本や伊藤、鈴木アナに関しては賛同の声が圧倒的です。実際、橋本と伊藤の2人の潜在視聴率は10%を超えている。足を引っ張っているのが有吉です。早くも『有吉出るなら今年も見ない』という投稿が続出。上層部は大慌てです」(NHK関係者)
有吉の不人気ぶりは第74回紅白の視聴率や、その後の反省会議からも明らかになっていたはずなのだ。
それを百も承知でNHKはなぜ、2年連続で有吉を起用しなければならないのか。
「昨年、有吉側と交渉した際に『3年連続で起用する』という密約があるからです。そのため視聴率不振を理由に拒否できなかった。当然、有吉の事務所は昨年から大みそか近辺のスケジュールをリハーサル日も含め、確保しているわけです。有吉のファン層は内村光良や大泉洋とは明らかに違い、ファミリー層の支持は1%を切っている。事実、潜在視聴率は3.5%しかない。コア(13〜49歳)は6%台をキープしているが、NHK紅白の視聴者層ではないんですよ」(前出・NHK幹部)
NHK上層部が紅白歌合戦の視聴率を気にする理由は、これだけではない。
受信料問題だ。
「NHKはテレビを持たず、ネット配信のみを利用する受信料を、地上波のみ見られる地上契約と同額の税込み月1100円にする修正案を2024〜2026年度の中期経営計画に盛り込みました。国民すべてから受信料を取る戦略です。そのため、10億円以上もの制作費を掛けて放送する紅白が視聴率不振なのは都合が悪いわけです」(事情通)
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紅白の起爆剤『NMプロジェクト』
NHKの制作陣も、絶体絶命の危機に瀕する紅白を存続させる極秘プロジェクトを始動させていた。
「視聴率を昨年以上に取れば、首の皮一枚で継続が決まる。その起爆剤が『NMプロジェクト』。NMのNは中森明菜(59)、Mは松田聖子(62)。この2人を今年の紅白に出場させるべく、総力を挙げ何年も前から動いているんです」(同)
すでに大みそかの放送まで2カ月半を切った。明菜と聖子の2人はNHKのオファーを受けるのか。
「可能性は厳しいが、ゼロではありません。この2年間にオファーを繰り返してきた交渉役のプロデューサーは明菜&聖子と顔馴染みでもあるからです。問題はタイミング。聖子はデビュー以来、紅白に24回、一方の明菜は7回出場している。この2人が揃って紅白に出場してくれれば、間違いなく今年のサプライズになる。事前の番宣を上手に稼働させれば、視聴率30%超えは楽々クリアできる。40%台も目指せるかもしれない」(芸能関係者)
こんな情報も入手した。
「聖子さんは3年前に実の娘であった神田沙也加さんを喪い、精神的に大きなダメージを受けていた。だが、今年からディナーショーを本格的に再開し、機会があればテレビ地上波の復帰についても検討する土壌が生まれているんです」(制作関係者)
一方の明菜には、大きな期待が寄せられている。
「NHKは音楽番組『The Covers』で明菜特集を放送した。最後には肉声メッセージが紹介され、ファンの度肝を抜きました。またBS NHKで1991年に幕張メッセで行ったライブ『伝説のコンサート〜中森明菜』を4K画質映像にリマスターして放送した。正直、明菜とNHKの距離はぐ〜んと近づいています。明菜だけでも出演してくれれば、大きな話題になる」(芸能プロ関係者)