コンプレックスが気にならない似顔絵
——おふたりとも似顔絵イベントを不定期で開催していますが、似顔絵を描くときのこだわりはありますか?
岡 僕は「世界一ハードルが低い似顔絵」を描いています。顔は全部一緒で、髪型と服装だけでどうにかする似顔絵。僕は芸人なので、人とかかわることをしたいと思って似顔絵をはじめたんですが、僕、似顔絵描くの苦手なんですよ。
モニョチタ 似顔絵、難しいですよね。
岡 どうしようかな、と思ったときに、「全員、顔が一緒やったら描けるわ!」と思ったんです。
モニョチタ はははは(笑)。
岡 「世界一ハードルの低い似顔絵」を描いてますって言うと「何それ」って笑ってもらえる。全員顔が一緒なので、コンプレックスを気にせずに済むのがいいところ。そのかわりチャームポイントも全部消えますが(笑)。でも意外に髪型と服装を変えるだけで、その人らしさが表現できるんです。モニョさんの絵もフォーマットがあって、髪型や服装を変えることで、その人の個性を出していますよね。
出典: FANY マガジン
モニョチタ 私は、展示会ごとに似顔絵イベントを開催しています。私の似顔絵も目の形はすべて一緒ですね。似顔絵というより、このタッチでお客さまっぽい人を描きます。いままでは、たとえば「ラーメンを食べているところ」とかお客さんにリクエストをもらって描いていたんですけど、それだとオリジナリティがないなと気づいて。最近はフォーマットを作ってやっています。
岡 今回の『モニョランドへようこそ!』の似顔絵のテーマは?
モニョチタ お客さんが「モニョランド」に遊びに来た“記念写真”風のイラストを描きます。某ランドみたいに耳や帽子などのかぶりものアイテムと、手に持ちたいぬいぐるみを各5~6種類のイラストから選んでもらって。
——では、いまから実際にお互いの似顔絵を描いてもらいます。
岡 じゃあ、アイテムを選びますね。何がいいかなあ。サングラスもいいなあ。迷う~! 楽しい! かぶりものは、ぎょうざちゃんの帽子にします。手に持つぬいぐるみはこれにしようかな……。
モニョチタ これは「ミョ~クシャ~・テリャ~」っていう宇宙犬です。
岡 これにします! 楽しみ。描きましょう!
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「作家さんと似顔絵を描き合うのは初めて」
さっそくタブレット端末を使って、お互いの似顔絵を描くことに。岡は全身を描くため、モニョチタさんのファッションチェックも入念に。作業中は、画材や仕事部屋のこだわりなど、同業者ならではのトークで盛り上がりました。そして、約30分かけてついに作品が完成!
出典: FANY マガジン
——完成した似顔絵を見て、どうですか?
モニョチタ 作家さんとお互いの似顔絵を描き合うのは初めて。緊張しちゃいました(笑)。
岡 僕も何か持たせたいと思って、モニョさんがお気に入りだと言っていた、モニョさんのキャラクター「モジャ犬」を持たせてみました!
モニョチタ わ~、うれしい。かわいい!!
岡 目の上のほくろも描いてくれたんですね! 何回か似顔絵を描いてもらったことはありますが、ほくろをちゃんと描いてくれた人は初めてです。
モニョチタ ほくろはやっぱり大事かなって。おひげも描きました。
岡 似てるなー。ちゃんと見てくれる。かわいい!
モニョチタ 花柄の背景もかわいいです。服の生地まで細かく描いてくれて、ありがとうございます!
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
——おふたりはそれぞれ、今後やってみたいことや、挑戦したいことはありますか?
モニョチタ 展示会は、引き続き頑張っていきたいです。これまでよりもサイズの大きい作品も描いてみたい。お仕事では、お菓子のパッケージやアーティストのジャケットイラスト、大きな広告も手掛けてみたいです。お笑いが大好きなんで、芸人さん関係の商品にも携われたら。
岡 いいんですか? ぜひ描いてほしいです! 売れそうですよ。
モニョチタ いつもは女の子の絵をよく描くので、お仕事では、ふだんあまり書かない男性のイラストも描いてみたいです。
岡 僕は海外で展示をやってみたいです。地面に水で絵を描くパフォーマンスアートは、海外で喜ばれるんじゃないかなと。芸人さんのグッズイラストや企業とのコラボもやってみたい。自分の絵をたくさんの人に見てもらえるようになることが目標ですね。
出典: FANY マガジン