・リアル武蔵野うどん
で、注文したのは「もりうどん(450円)」「春菊天(90円)」「肉汁(50円)」の3種類。友人いわく「かけうどんの方がオススメ」とのことだが、武蔵野うどんの基本はやはり “つけスタイル” であろう。
冒頭でもお伝えした通り「アゴがぶっ壊れそうなほど」「歯が砕けそうなほど」硬いのが武蔵野うどんであり、そこが気に入っていたのだが、埼玉県民が「リアル武蔵野うどん」と断言する『さわだ』のうどんはというと……
ああ……これはウマい。
過去の武蔵野うどんとは違い、口に含んだ瞬間に感じたのは圧倒的な小麦粉の風味。ちょっとこれまでの武蔵野うどん……どころか過去に食べたあらゆるうどんをも凌ぐ小麦粉の風味は、まさにケタ違いであった。
もちろん一般的なうどんと比べれば硬い部類に入るが、その硬さも決して荒々しくない。むしろ噛めば噛むほど小麦粉の甘さが出てくるため、硬さよりも旨味の方が印象的なうどんである。
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・カルチャーショック
それでも決して「のど越し重視」ではないし、例えばやわやわな九州のうどんと比べればガチガチのうどんと言えよう。それでも店を出るとき私の心に残ったのは「優しいうどんだったな」というものだ。
いりこの効いたダシや、手作り感満載の天ぷらも含め、さわだのうどんは優しさに溢れていた。「こういう武蔵野うどんもあるのか……!」と軽いカルチャーショックを受けた「初めてのリアル武蔵野うどん」であった。