鳥山明が遺した新作アニメ「ドラゴンボールDAIMA」を見てみたら、俺たちのドラゴンボールがそこにあった

・ブウ戦の裏側

なぜ私がこんなにダーブラについて覚えているかと言うと、格闘ゲームの『ドラゴンボールZ 超武闘伝3』でダーブラを使っていたから。魔界の王設定がそれだけ気になっていたのかもしれない。

そんな魔界の王設定が、まさか新作で回収されるとは。『ドラゴンボールDAIMA』は、ダーブラが王だった魔界から、ブウ戦の裏側を見る形で始まる。おおお! 別視点からのブウ戦がめちゃくちゃ新鮮だ!!

裏を知ったことにより、ブウ戦の表にもまた厚みを感じる。こんな『ブギーポップは笑わない』みたいな多角的視点によるストーリー展開が、あのドラゴンボールで見られるなんて。

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・原点回帰?

この時点ですでに面白いのだが、さらに良いのは、1話の中心となる魔界のキャラ、キング・ゴマー。魔界征服的野望を燃やすキング・ゴマーがどことなくピラフを彷彿とさせる。

こうなってくると補佐のデゲスも頭の良いシュウに見えてくる。ドクター・アリンスが現状、マイっぽくないところが今後の鍵を握っているようにも思えた。

ゆえに、登場キャラや舞台はドラゴンボールZのラストなんだけど、雰囲気は悟空が少年期のドラゴンボールに近い。テレビにかじりついて悟空と一緒に大冒険していたあの頃。ドラゴンボールの世界は広大で予想がつかず、まさしく摩訶不思議アドベンチャーだった。