今夜(10/17)は、2024年最大の満月「スーパームーン」
2024年のうち、地球から最も遠い満月「マイクロムーン」は2/24に見られました。
そして地球から最も近い満月「スーパームーン」が見られるのは、10/17の夜です。
2/24の満月に比べると、今夜の満月は約14%も大きく見え、明るさも約30%アップします。
スーパームーンとマイクロムーン(最も小さく見える満月)の大きさの比較 / Credit:Wikipedia Commons_スーパームーン
これだけでも普段より十分大きく見えますが、実は、スーパームーンをもっと大きく見る方法があります。
それは人間の錯覚を利用する方法です。
私たちは、空高くにある満月よりも、地平線近くにある満月を大きく感じます。
なぜなら地平線近くの満月を見る時、私たちの視界には、木や建物、山などが一緒に入り込むからです。
脳は、「建物・山」が「夜空」よりも近くに存在するものだと知っているので、建物や山の背後にある満月を、より近く、大きな存在として錯覚してしまうのです。
2015年7月の満月。アメリカ合衆国議会議事堂の背後にある / Credit:Wikipedia Commons
この錯覚効果を利用するなら、今夜のスーパームーンを一層楽めるかもしれません。
今夜の月の出は16時49分(東京)となっています。
スーパームーンが地平線付近にあるうちに、例えば、仕事帰りに、もしくは帰宅してからすぐに出かけて、夜空を眺めてみると良いでしょう。
特別な機材は必要ありませんが、もし望遠鏡を持っているなら、細部までしっかりと楽しめるはずです。
ぜひ今夜は2024年で最大のスーパームーンを楽しんでください。
参考文献
October’s Supermoon Is The Largest of 2024 – Here’s When to See It
https://sciencealert.com/octobers-supermoon-is-the-largest-of-2024-heres-when-to-see-it
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部