サッカーW杯アジア最終予選の第4戦(10月15日=埼玉スタジアム)は、難敵オーストラリアを相手に1-1のドローとなった森保ジャパン

 日本サッカー協会(JFA)宮本恒靖会長はオウンゴールでの失点による引き分けに「(失点の場面は)集中力が切れていたのかな、一発殴られたわけで、これから気をつけていけばいい」と意に介さずの様子だったが、この日、試合前には大きなトラブルが起きていた。夕刊紙記者が言う。

「オーストラリア代表が高速で事故渋滞にハマり、2時間近くバスで缶詰状態になった揚げ句、試合開始45分前に到着したんです。レギュレーション上では90分前に到着していなければならないだけに、とにかくドタバタで重要な試合に臨まなければならない状態だったんです」

 これに噛みついたのがオーストラリアサッカー協会。「渋滞は不可抗力。試合開始を遅らせてほしい」とアジアサッカー連盟(AFC)に直訴したが、時間通りに来られないのは“準備不足”として却下。「オーストラリア側は相当不満そうだった」(前出・夕刊紙記者)という。

 オーストラリア代表にとっては何とも不運な話だが、JFAは今回、アジア最終予選のホームゲームを埼玉スタジアム開催にこだわっている。

「北朝鮮と試合をするときは、警備面を考慮して国立競技場での開催が基本なのですが、JFAとしては基本的に埼スタで開催したい。理由は、国内のサッカー専用スタジアムで観客収容人数が6万3700人と最も多いからです。今回の試合も5万8730人が入りチケットは完売。本来、放映権や配信権はそれぞれのFA(サッカー協会)の収入になるのですが、アジア最終予選では全てAFCに吸い取られる。JFAにとってアテにできるのはチケット収益のみだけに、埼スタ開催に固執するのは当然の話です」(スポーツ紙記者)

 ちなみに、埼玉スタジアムのある浦和には5つ星クラスのホテル少ないため「オーストラリア代表も都内に宿泊していました」(前出・夕刊紙記者)というから、アウェーでの苦すぎる経験となった。

(小田龍司)

 

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