バックカントリーガイドのギア・セットアップ ’24-25シーズン|プロの選択とレビュー

決められた道のないスノーフィールドを冒険するガイドにとってギアは自分の手足そのものだ。大自然のさまざまな斜面や雪質へ対応しながら、ゲストに安全ですばらしい体験をもたらすためにプロたちが選んだ、「シーズンをともにする信頼できるギアセットアップ」とは?

※ガイドクラブの詳細情報は、ガイドクラブ名をクリックし、STEEPでのガイドクラブ紹介ページで!

インフィールド |中野豊和

軽量化と滑走性のバランスが最も良いテレマーク向きセットアップ

GEAR Set Up

SKI:Black Diamond|ヘリオカーボン104
BINDINGS:22DESIGNS|リンクス   
BOOTS:SCARPA|TX Pro
POLE:Black Diamond|レーザーカーボンプロポール

バックカントリーツアーで使用するテレマークスキーのセットとして、軽量化と滑走性のバランスを考えた際に最も使いやすい組み合わせだと感じています。センター幅 104㎜のスキーは、厳冬期の深雪から、まだ雪が締まり切らない春先まで対応できるので、使用回数が一番多いスキーです。

ビンディングの「リンクス」を使いこなすにはテックビンディングへの慣れが必要ですが、滑走感覚としては「アウトローX」と同じ感覚で使用できます。何よりも軽量なので歩行時のストレスはかなり軽減されるのがメリットです。

レビューワー
インフィールド|中野豊和 Toyokazu NAKANO

妙高高原へ移住後10年間の経験を経て、2006年より「インフィールド」を開始。現在、冬はバックカントリーツアーガイド、テレマークスキーインストラクター、夏は登山・トレッキングガイド、シーカヤックガイドとして活動中。

(広告の後にも続きます)

KinTouNバックカントリーガイド|峯岸健一

意識しているのはトータルで軽量でいて滑りに妥協しないこと

GEAR Set Up

SKI:FOON SKIS |MAVERIC 182 Custom
BINDINGS:FRITSCHI|テクトン13
BOOTS:SCARPA |クアトロプロ
POLE:BLACK DIAMOND|バイパーカーボン

トータルで、軽量でいて滑りに妥協しないセットアップを意識しています。
FOON SKISは、テンプレートにサーフィーな「MAVERIC」をチョイスして、個人的な好みでしなやかなフレックスへカスタムしてもらった世界に一本のオリジナルに仕上げてもらいました。スピードよりも地形を使ったフリーライディングで本領を発揮するセットです。

ビンディングは、ここ数年使い続けているFRITSCHIの「テクトン13」ですが、軽量なのとピンテックでありながら、トゥピースが振動を吸収してくれるシステムなので、乗り味がアルペンのようなスムーズさだと思います。ブーツは、「クアトロXT」から「クアトロプロ」へ更新、ポールは最軽量クラスの「バイパーカーボン」。びっくりするくらい軽いです。

レビューワー

KinTouNバックカントリーガイド(キントウン)

2003 年よりバックカントリーガイド。神奈川県西部の山北町にて会員制のクラブ、古民家キャンプ「風の谷」を主催。バックカントリーで繋がったメンバーと共に、山の中にキャンプサイトや遊び場をDIYで作っている。