グリーン奥からのアプローチに多いのが、左足下がりのライです。難易度が高く、なかなかグリーンに乗せることもできないと思いますが、基本的な打ち方をマスターすることで成功率は一気に上がります。
ボールは右足寄りで
体重は左
左足下がりのアプローチでは、左足に体重を多く乗せて傾斜なりに立つのが基本です。ボールはスタンス中央よりも右。
サンドウェッジを使ってもロフトが立つのでボールを高く上げようとせず、低く打ち出しましょう。状況にもよりますが、直接グリーンにボールを落とし、転がして寄せるイメージです。ボールをグリーン手前に落とすよりも、直接グリーンに落とした方が方向性は安定します。
傾斜に沿って
ヘッドを振り抜く
左足下がりのアプローチを成功させるには、いかに傾斜に沿ってヘッドを動かすか、がポイントになります。そのためにはボールを上げようとしないこと、フォローを低く出すことが大切です。目線を上げてしまうと、ヘッドも上がってしまうので気をつけましょう。
これはNG!
（広告の後にも続きます）
傾斜に逆らうと
ダフリやすい
左足下がりのライでは、ボールよりも右サイドが高くなっています。したがって、右足体重で傾斜に逆らって立つと、自動的にボールの手前を叩いてしまいます。まずは傾斜なりに立つように心がけましょう。
大庭啓
●おおば・あきら／１９６９年生まれ。芹澤信雄が主宰する“チームセリザワ”の一員。00年プロテスト合格。10年から藤田寛之のスイングサポートコーチを務め、賞金王のタイトル獲得に貢献。海外メジャーにも同行しサポートを行った。アマチュアのレッスンにも精力的に取り組み、分かりやすいゴルフ理論には定評がある。
構成・文＝山西英希、写真＝山上忠、協力＝富士平原ゴルフクラブ
