金彩で「秋の実り」が描かれていく様子を映した動画が、X(Twitter)に投稿されました。記事執筆時点で、このポストの表示数は100万回を超えており、1万6000件以上のいいねを集めています。
秋の実りを是非皆様もご覧ください✨#金彩 pic.twitter.com/1UyVxDcDpA
— 金彩上田 (@kinsaiueda) October 8, 2024
秋の実りを金で彩る
動画を投稿したのは、「金彩上田」(@kinsaiueda)さん。金箔(ぱく)や金泥で細工物を彩る「金彩」を母と娘(@nekonatsu_U)の2人で手掛けています。
まずは植物の絵に青色の箔(はく)を振りかけて、青い果実を描写。同様に葉っぱの部分も描いたらエアブラシで白い塗料を噴霧し、青い実の光沢を表現します。
続いて、果実と枝、葉の縁、葉脈の部分に接着剤を塗布。やり直しができない一発勝負という状況ですが、上田さんは1本ずつ丁寧に、そしてスピーディーに接着剤の細い線を引いていきます。
塗り終わったら金箔(ぱく)で絵全体を覆い、表面を優しくこすります。端からめくっていくと、箔(はく)の下から金色に彩られた植物の絵が出現。果実と葉の美しさが際立つ作品となりました。
上田さんの作品には、「すごいステキ! なんですかこれは?! 材料から道具から始めて見ました」「お着物の金の縁取りってこう作るのか。勉強になる」「繊細な作業なのに迷いなくスッて描き上がっていくの、いつまでも見ていられる」「金彩かっこい~」などの感想が寄せられています。
この他にも、上田さんのX(Twitter/@kinsaiueda)アカウントでは、“刺しゅうのような仕上がり”に見せる技法や、文様に関する解説などが投稿されています。
秋の実りを是非皆様もご覧ください✨#金彩 pic.twitter.com/1UyVxDcDpA
— 金彩上田 (@kinsaiueda) October 8, 2024
これは絵柄の中を隙間無く線だけで埋め尽くし“刺繍”のような仕上がりに見せる技法です。糊は盛り上がるものを使用しているため本物の刺繍のような立体感が出ます。
とても手間のかかる技法です。是非動画をご覧いただければ幸いです🙏#金彩 #伝統工芸 #着物 pic.twitter.com/9PeEdxJySU— 金彩上田 (@kinsaiueda) March 29, 2023
束熨斗(たばねのし)
いくつもの熨斗が束ねられたこの文様は、たくさんの祝福を受け、またそれを分かち合うといった意味がありとてもおめでたい文様です。これぞハレの日の衣👏
知れば沼る文様の世界✨ pic.twitter.com/7pTsNPSjpA
— 金彩上田 (@kinsaiueda) April 26, 2024
職人の世界。
ほんの少し覗いてみて下さい🙏#金彩 pic.twitter.com/RdIqfAF4jf— 金彩上田 (@kinsaiueda) August 5, 2024
画像提供:金彩上田(@kinsaiueda)さん