フィリップアイランドでMotoGP第17戦オーストラリアGPのプラクティスが行なわれた。トップタイムはグレシーニのマルク・マルケスだった。
日本GPから1週間のインターバルを空けて行なわれているオーストラリアGP。初日午前のFP1は、変わりやすいフィリップアイランドの天候に翻弄され、セッションが中止になるという波乱の始まりとなった。
ただその後天候は回復し、コースコンディションも一気に改善。午後のプラクティスでは遠方に黒い雲がありつつも、ドライコンディションでセッションスタートとなった。
ライダー達は貴重な走行時間ということもあり、セッション開始とともにコースへとなだれ込んでいく。雨が再び降り出してしまう可能性を考えて、まずはタイムを記録しておきたいところだ。
なおプラクティスが始まってすぐに、ホルヘ・マルティン(プラマック)がターン4で転倒してしまった。幸い怪我などはなく、マルティンはすぐにピットへと戻っている。
また母国戦のジャック・ミラー(KTM)も、ターン4で一度ラインを外れた際にタチゴケを喫してしまった。
ライダー達は走るごとにタイムを縮めていき、序盤15分の段階ではマルク・マルケス(グレシーニ)が1分29秒020で暫定トップに立った。
また15分時点で安全性を理由にレッドフラッグが掲示されてしまい、セッションが中断。コースに野生の鳥が進入してしまったためだ。”彼ら”がコースから退出して、すぐにセッションは再開された。
プラクティス中盤ではミラーが1分28秒7のタイムをマークし、暫定トップタイムを更新。母国らしく気合の入った走りを見せた。
ただミラーのトップタイムは長く続かず、その後マルケスが1分28秒454までタイム更新し、これが終盤のアタックが始まるまでの暫定トップとなった。
残り時間が15分を切ると、各ライダーが再びペースアップ。最初にペースを上げてきたのはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)で、1分28秒160のタイムで暫定トップを更新した。
他のライダー達もアタックに向かい、1分28秒代前半のタイムが連発されていく。ただそれ以上に速かったのがマルケスで、1分27秒770とライバルを突き離す速さを見せた。
終盤1分で転倒による黄旗が発生したことなどもあり、トップタイムを更新するライダーは現れず、オーストラリアGPプラクティスはマルケスが最速となった。2番手は最後にアタックをまとめたアレックス・マルケス(グレシーニ)、3番手はマルコ・ベッツェッキ(VR46)だった。
またランキング首位のマルティンは4番手、ランキング2番手のバニャイヤは、最終的に5番手タイムで、タイトルを争うふたりが順当に予選Q2への直接進出を決めた。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は20番手タイムで、予選はQ1スタートとなった。
また2年前のスズキ時代にこのフィリップアイランドで勝利しているヤマハのアレックス・リンスが、10番手タイムで予選Q2進出を勝ち取った。