レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、記者会見で悪態をついたことでペナルティを受けた件について不満を持ち続けており、F1アメリカGPでも記者会見で発言を控えるスタンスを続けるようだ。
フェルスタッペンはシンガポールGPの木曜記者会見に出席し、マシンのパフォーマンスについて質問された際、Fワードを使って返答。これにより、社会奉仕活動を命じるペナルティを受けた。
これに対し、取り締まりを強化したいFIAの見せしめにされたと感じたフェルスタッペンは、FIAの公式記者会見で質問に簡潔に一言で答える”半ボイコット”。記者会見を終えるとパドックで取材対応を行なうという形で不満を表現した。
フェルスタッペンはまだ処分の詳細について知らされていないとしながらも、今後もメディア向けの”懇談会”を開き、そこで自分の考えを語り続けるつもりだと語った。
「FIAからは何も聞いていないよ。だから、僕にとっては何も変わらない」
その発言の意味するところと、FIAと距離を置き自分自身でメディア活動をするのかどうかを明確にするよう求められ、彼は「この状況だからね」と付け加えた。
「つまり、僕もあまり話さないようにしなければならない。僕にとっては問題ないんだけどね」
フェルスタッペンに対するペナルティと、彼の姿勢についてはGPDA(グランプリドライバー協会)も賛同している。GPDAの理事のひとりであるジョージ・ラッセル(メルセデス)によると、GPDAは来週にもFIAから今回の件についてヒアリングを受けることを望んでいるという。
フェルスタッペンもまた、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムとの話し合いに前向きで、彼の電話を待っていると述べた。
「結局のところ、人それぞれの意見があるわけだけど、僕がすでに言ったように、馬鹿げたことだったのは明らかだ」
「(ベン・スレイエム会長と)話をすることはいつでも歓迎する。でも今のところ、僕側からすれば、このようなことで手を差し伸べなければならないのは僕ではない。僕はただ自分の人生を生き、続けるだけで、何も変わらない」
フェルスタッペンは、FIAは何もないところから何かを作り出したのかと尋ねられると、次のように答えた。
「ああ、でも僕達が生きている世界では一般的なことだ。そうだろう? 多くのことがそういう感じなんだ」
「このシナリオは、とても不必要なものだと思う。もちろん、悪態をついてはいけないことは知っているけれど、それは侮辱に関したモノだ」
「それに、それを子どもに見せたくないという人たちのコメントを見るけど僕が5歳のとき、記者会見なんて見たことがなかったよ。人生を通してもないけどね。学校では、もっとひどいことを言ったりしているだろう。人生とはそういうものだ」
「模範を示したいんだろうけど、そんな大げさなことを言うべきではないと思う。僕はただ自分の人生を生きたいだけだし、もし何かに同意できないなら、僕はそれを口に出す。それだけだ」