ウエスタンデジタルは、ハイパースケーラー、クラウドサービスプロバイダー(CSP)およびエンタープライズ向けに実績のある信頼性の高いエネルギーアシストPMR(ePMR)記録技術を適用した、32TBの世界最大容量を誇るUltraSMR HDDの出荷を開始した。
また、今日のデータ集約型ワークロードに対応してドロップイン交換が可能なHDDを求める顧客のために、26TBの世界最大容量のePMR CMR HDDをエンタープライズおよびチャネル顧客向けに出荷開始した。
これらの新製品は世界初のディスク11枚構成の設計と、フィールドで実績のある技術を搭載している。
ストレージ業界における成長の原動力として、新たにAIデータサイクルが注目されている。AIシステムが高度化するにつれて、膨大な量のデータを処理、生成することになり、それらを効率的に保存する必要性が生じる。
HDDは、このエコシステムにおいて不可欠な役割を担っており、データを収集し、取り込み、保存する入力側と、AIコンテンツを生成し、保存する出力側の両方に対応する。この2つの役割により、HDDはAIデータサイクルの要として位置づけられ、必要なときにデータを利用でき、最小限のTCOで保存することが可能になる。
ウエスタンデジタルの最新の26TB CMRおよび32TB UltraSMRドライブは、いくつもの技術革新を適用し、データセンターのストレージ効率を最大化する。ePMRに加えて、OptiNAND、ArmorCache、およびトリプルステージアクチュエータ(TSA)を搭載した同製品は、世界初の11枚ディスクプラットフォームを特長とし、さらにその他の設計面でも強化が施されている。
32TB Ultrastar DC HC690 SMR HDD
Ultrastar DC HC690 UltraSMR HDDは、最大32TBの容量を備え、大規模なコスト効率の高いコンテンツ保存を求める顧客を支援する。この新しいHDDは、最大257MiB/秒のシーケンシャル性能で、アイドル時の消費電力が5.5Wと極めて少ないことから、ウォームおよびコールドデータの取り扱いに最適だ。
(広告の後にも続きます)
26TB Ultrastar DC HC590 CMR HDD
最新のCMRドライブである26TB Ultrastar DC HC590 CMR HDDは、高い信頼性とフィールドで実績のある技術基盤により、継続的な容量拡大に応えるドロップイン交換に対応。この最新世代のドライブは、CMR方式で大容量を提供し、優れた信頼性を保ちながら、シームレスな認証、容易な統合、迅速な導入を可能にする。最大288MiB/秒のサステイン転送速度で、アイドル時の消費電力はわずか5.6W。