メルセデスは、F1アメリカGPまでの約1ヵ月のインターバルで今季のマシンW15の見直した結果、来季のマシン開発計画を修正することになったようだ。
夏休み前のメルセデスは4戦で3勝をマークするなど絶好調だったが、オランダGPで後半戦がスタートして以降、メルセデスは上位争いで苦しい戦いを強いられている。4戦で表彰台はアゼルバイジャンGPでジョージ・ラッセルが3位に入ったのみとなっている。
そのため、メルセデスはシンガポールGPからアメリカGPまでの約1ヵ月のインターバルを利用し、今季マシンW15のデザインをしっかりと見直すことにした。
そしてファクトリーでの作業から学んだことを踏まえ、メルセデスは来季に向けていくつかの修正 を行なうことを決めたのだと、ラッセルは明かした。
「この3週間の休みは素晴らしかった。僕たち全員が一歩引いて、マシン全体を見直すことができたからだ。来年も視野に入れてね」
「僕達は最終的に、来年に向けて変えたいことをいくつか見つけることができた。シーズン中だと、クルマの基本的な部分を深く掘り下げる機会がないこともある。だから、それは本当にポジティブなことだよ」
メルセデスは今週末のアメリカGPに向けて、アップデートパッケージを持ち込んだが、ラッセルはこれがライバルに追いつく助けになることを願っている。
「僕たちがスパに持ち込んだアップグレードを元に戻したのは言うまでもない」
「だから事実上、僕たちは今、ふたつのステップを踏んでいて、このアップデートを持ちこんだことになる。これがかなりのインパクトになることを期待している」
「アップデートによって、少なくとも予選では再びトップ4争いに加わることができると期待している。そしてレースでは表彰台を目指して戦う。でも、現実的にはマクラーレンとランド(ノリス)が誰よりも一歩リードしていることは分かっている」
ラッセルのチームメイトであるルイス・ハミルトンは、夏休み以降メルセデスが後退しているように見えることについて、アップデート投入の周期がライバルと同期していなかったことがその一因だと示唆した。
「僕たちは他のチームとシークエンスが少しずれていた」
「僕たちがアップデートを投入していないときに他のチームが投入していた。例えば、僕たちはここにアップグレードを持ち込んでいるし、いくつかのチームがここで小さなアップデートを持ち込んでいたとしても、みんなが僕たちと同じようなアップデートをするとは限らない」
「僕たちは結局のところ、セットアップで少し迷ってしまったんだ。徐々に古くなるこのフロアから、できるだけ多くのモノを得ようとしてね」
「自分たちがどこで道を踏み外してしまったのかは理解しているし、今週末はより良いバランスでスタートできることを願っている」