総合タイトルは誰の手に!そして日本チームの可能性はいかに
男子は、マルコ・オダマット(スイス)の活躍がずば抜けている。
GSでは、昨年の最終戦2本目コースアウトで終わったものの、それまでは前シーズンから続けて12連勝と圧倒的な強さを見せていた。ゼルデンの優勝候補の筆頭はオダマットで間違いない。
さらには、スピード系種目のDHとSGでも成立した15戦のうち、4度の優勝を含む11戦の表彰台を獲得し、SL以外の3種目はオダマットの種目別優勝となった。一体誰がオダマットの総合優勝を止められるのか。
対抗馬だったマルコ・シュバーツ(オーストリア)は、昨年12月に右膝の靭帯を断裂し、今季からの復帰に向けて準備を進めていた。
しかし、雪上に戻った途端に今度は腰痛が悪化し8月下旬にヘルニアの手術となった。レース復帰まではまだ時間がかかりそうで、今季中の復帰も危ういだろう。
もう1人、オダマットに対抗できるとすれば、過去に総合優勝を果たしたアレキサンダー・オーモット・キルデ(ノルウェー)。しかし、彼も昨シーズンのウェンゲンDHでの大クラッシュから復帰に向けてリハビリを続けているが、現状としては、肩の感染症の影響で復帰は不透明だ。
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女子は、昨年総合優勝したララ・グット ベーラミ(スイス)、一昨年に総合優勝しているミカエラ・シフリン(アメリカ)、2人の戦いになりそうだが、グットは33歳、シフリンもシーズン後半に30歳を迎える。
実力をつけている若手も増えており、10代から20代前半のアリス・ロビンソン(ニュージーランド)、ズリンカ・リュティッチ(クロアチア)、AJ・ハート(アメリカ)、ララ・コルテュリ(アルバニア)達の活躍も楽しみだ。
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さて、先ほど日本チームのGS開幕戦について触れたが、SLでもシーズン序盤はワールドカップで男子4枠、女子3枠の出場権利を持っている。男女SLの開幕戦はフィンランドのレビだが、男子は同じ場所でワールドカップ翌週にヨーロッパカップを控えているため、4枠フルで使ってくるだろう。
期待されるのは、昨年のウェンゲンで51番ビブから1本目23位に入って観客を沸かせた加藤聖五、そして2021年12月にマドンナ・ディ・カンピリオのワールドカップで8位に入った小山陽平(ベネフィット・ワン スキークラブ)。
小山は、この結果以来、ワールドカップでこれと言った結果を出せず厳しい状況は続いているが、この種目、日本人で実力トップは間違いないだろう。
急斜面で難しいコースを得意とする小山のワールドカップには是非ご期待いただきたい。
▼小山陽平選手のInstagram@y0heik0yama
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そして女子SLは、レビの開幕戦に向けて、個人で出場権利を持つ前田知沙樹(株式会社村瀬組)と、若手から期待の渡辺愛蓮(東海大学)が出場の準備を進めている。
安食ヘッドコーチからの情報によると、怪我から復帰の安藤麻(日清医療食品)は、しっかりとトレーニングを積み、万全の状態でシーズンを迎えられるよう調整しているということで、復帰のタイミングが気になるところだ。
日本ではスポーツ専門チャンネルのJ SPORTSで、男子はSL、GS全戦に加えDH、SGの注目大会を、女子はSLをダイジェストで放送/配信予定だ。ゼルデンでの男子開幕戦は、10月27日(日)日本時間17:45分からライブで放送する。ヨーロッパで大人気のアルペンスキーワールドカップ、ぜひこの機会にご覧いただきたい。
アルペンスキー FIS ワールドカップ 2024/25
〜男子ジャイアントスラローム(GS)〜
ゼルデン/オーストリア
放送日:2024年10月27日(日)
放送時間:午後 5時 45分~午後 11時 00分
https://www.jsports.co.jp/ski/alpine/
FIS SKI WORLD CUP 2024/25 開催スケジュール