MotoGP第17戦オーストラリアGPのMoto2クラス予選が行なわれ、フェルミン・アルデゲル(Beta Tools SpeedUp)がポールポジションを獲得した。
小椋藍(MT Helmets – MSI)と佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)の2名の日本人ライダーが参加するMoto2クラスだが、小椋は予選Q2へ直接進出しており、Q1には佐々木が参加した。
予選Q1突破を目指す佐々木は、Q1最初のアタックで1分32秒718をマーク。暫定トップタイムのバリー・バルタス(RW-Idrofoglia Racing GP)に次ぐ2番手であり、そこからさらに自己ベスト更新を目指した。
佐々木は連続アタックで1分32秒536までタイムを縮めたが、セナ・アジアス(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)やデニス・フォッジア(Italtrans Racing Team)といったライバルが更に速さを発揮したため、Q1折り返し時点では4番手に留まった。
Q1終盤のアタックではアジアスが1分31秒586の新レコードタイムを記録。Q1をトップで通過した。また佐々木もアタックをうまくまとめ、1分31秒794の3番手タイムをマークし、Q2へ進出した。
予選Q2ではBeta Tools SpeedUpのフェルミン・アルデゲルとアロンソ・ロペスがトップ2のタイムを記録し、セッション中盤までワンツー体制を維持する形となった。
そして彼らのタイムをアロン・カネット(Fantic Racing)が1分31秒559というさらなる新レコードで上回り、さらにQ1を突破してきたアジアスが2番手に続いた。
Q2中盤はさらにアルデゲルが暫定トップを更新する1分31秒357をマーク。アルデゲルはそこからアタックを続けて、1分31秒242までタイムを縮めた。
ただこれでもポールポジション獲得には十分ではなかった。カネットが1分31秒184とそれを上回るタイムをマークし、アルデゲルは2番手に押し下げられてしまったのだ。
そしてラストアタックでもアルデゲルとカネットによる最速タイム争いとなったが、最終的に1分30秒876を叩き出したアルデゲルに軍配が上がり、ポールポジションを獲得。レコードタイムが次々更新される熾烈なアタック合戦を制した。2番手はカネット、3番手はロペスとなった。
ポイントリーダーの小椋はQ2で一時4番手につけたものの、終盤は伸び悩み最終的に9番手。決勝レースは3列目から挑むこととなった。ただ、チームメイトでランキング2番手のセルジオ・ガルシア(16番手)よりも前のグリッドを確保している。
また、佐々木は14番手からの決勝スタートとなった。