馬鹿げた騒動を終わらせようよ! GPDA理事ラッセル、“F1言葉狩り問題”についてFIAとの対話望む

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンをめぐる言葉狩り騒動について、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)としてFIAとの話し合いの機会を持つことを希望していると語った。

 フェルスタッペンはシンガポールGPの木曜会見で放送禁止用語を使用したとして、FIAから社会奉仕活動を行なうよう罰則を科された。これに不服なフェルスタッペンはその後のグランプリで、FIAの記者会見を最低限の回答で終えるという対応を取っている。

 FIAからの裁定について、フェルスタッペンはドライバー仲間から支持を得ている。そしてGPDAで理事を務めるラッセルは、ドライバーたちが状況を解決するためにFIAと話し合うことを目標にしていると説明した。

 フェルスタッペンへの処分についてはまだFIAから発表がないが、メルセデスのルイス・ハミルトンは以前、抗議のために社会奉仕活動をボイコットすべきだと提案していた。

 FIAとGPDAの話し合いはまだ行なわれておらず、フェルスタッペンは今週末のアメリカGPで、FIAの記者会見に参加する際はほぼ無言を貫くと表明していた。

「確かに、ドライバーたちの間では、悪態に関して多くの人が話をしている。こうなってしまったのは、少し馬鹿げているような気もする」とラッセルは言う。

「まだFIAとは話をしていないけど、おそらく来週、メキシコで話すことになるだろう。でも基本的に、僕らはみんな同じ考えなんだ」

「来週には、おそらく正式にメディアへ向けて、ドライバー全体が一致団結して何かしら発表することになると思う」

 その発表内容についてラッセルは、ドライバーたちがレース中のチーム無線で感情をあらわにすることに違和感を覚えないようにしたいと語り、強い言葉にフィルタリングをかけるのはF1の国際放送局次第だと付け加えた。

 ただラッセルは、公式記者会見の場でドライバーがより慎重な言葉遣いをする必要があるとも認識している。

「一般的に言えば、ドライバーたちがレース中に見せる瞬間の熱気や感情を取り除いてはいけないと思う」とラッセルは語った。

「レースになったら、放送するかどうかを選択するのは放送局次第だと思う」

「マイクが付いていて、チームと話して、バトルの真っ最中というのは、ドライバーにとって非常にチャレンジングなことだ」

「しかし同様に、このような環境(記者会見)であれば、僕らは自分たちの言葉を意識する義務があるのかもしれない。来週には、みんなと共有するために、書類か何かをまとめて送ることになると思う」