【MotoGP】アンドレア・イアンノーネ、VR46ジャンアントニオ代役で5年ぶりMotoGP復帰か!? 2019年にドーピング疑惑で4年追放処分

 VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオは、負傷した肩の手術によって終盤2戦の欠場が決まっている。そして、その代役にアンドレア・イアンノーネが起用される可能性があるようだ。

 ジャンアントニオは第11戦オーストリアGPの初日、プラクティスの走行中にクラッシュしてしまい、左肩を脱臼。オーストリアGPは欠場したが、その後アラゴンGPで復帰し、ミサノ連戦からインドネシア、日本と万全からはほど遠いコンディションで戦い続けてきた。

 手術を受けるかどうかの評価を進めていたジャンアントニオだが、彼は最終的に第18戦タイGPを最後に、手術を受けることを決定。第19戦マレーシアGP、最終戦バレンシアGPは欠場することになった。

 ジャンアントニオの欠場が決まったことで、VR46は代役ライダーを立てる必要が生じているが、そのライダーに、かつてMotoGPに参戦していたアンドレア・イアンノーネが起用される可能性がある。

 GPOneによると、イアンノーネは既にVR46のオーナーであるバレンティーノ・ロッシからマレーシアGP出場の承認が下りていて、ドゥカティのジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)もこの件を認めているという。

 これが実現すれば、イアンノーネにとっては2019年シーズン以来のMotoGP復帰ということになる。

 イアンノーネはアプリリアから出走していた2019年MotoGPマレーシアGPで、禁止薬物となっているステロイド(筋肉増強剤)の陽性反応が検出されたことが問題となった。

 彼はドーピングを否定していたため、疑惑と処分を巡る動きはCAS(スポーツ仲介裁判所)へと付託されることになった。そして最終的にイアンノーネの訴えは認められず、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)の求める4年間の出場停止処分が下された。

 そして2024年現在、処分解除となったイアンノーネは、WSBK(スーパースポーツ世界選手権)をドゥカティ陣営のGo Elevenで戦っており、既に初優勝も挙げるなど活躍。2025年もチーム残留が決まっている。