・想像を超えた違い
そこから5時間寝かせた両カレーがこちら。
明らかな色の違いが目視で確認できる。
まず日本版から。バーモンドカレー中辛ってこんなに甘いんだっけか? だとすれば甘口はどれくらい甘いんだっけ? ……あやうく思考が別の議題に移りかけてしまったが、むかし実家でよく食べた覚えのある、ザ・スタンダードな家カレーであることは疑う余地もない。
で、注目の中国版バーモンドカレーだが……
もう、笑っちゃうくらい全然違った!
日本版に無い、何かしらのスパイスが使用されていることは明らか。まさに「中国版バーモントカレー」という表現がピッタリの、妙なクセがあとをひく。「コレちょっと苦手だわ」という人も、間違いなく一定数は存在するだろう。
ただ、そこはさすがのバーモント。中国版をずっと食べ続けていると、次第にこれが普通に思えてくる。日本版より黄色い見た目のソレは「熱烈なファンがいる昔ながらの食堂のカレー」を彷彿とさせる、どこか懐かしい味わい。
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・割れる意見
最後に「正体を伏せたうえで編集部メンバーに両方食べてもらう」という恒例の展開をおおくりする。
サンジュン「あ〜〜〜全然違うね。A(日本版)は馴染みのある、実家のカレーの味。B(中国版)は『東南アジアのカレー』みたいな雰囲気だね。総合点はほぼ同じだけど、個人的にはAが好きかな? 食べ慣れてる味だからね」
古沢「カレー好きの僕としては、正直どちらも及第点に達していないです。でも圧倒的にB(中国版)がウマいことは確かですね。辛みがあって、 “ザ・カレー” って感じです。A(日本版)は水っぽくて、コクが足りていません」
……新人の割にビックリするほど失礼なことを言い出した古沢くんだったが、これが先輩(私)の手作りカレーだとは夢にも思っていないのだろうから許す。ただカレー好きを豪語する彼が「中国版のほうがウマい」と断言したことは、カレーファンにとって非常に興味をそそられる展開なのではなかろうか。
中国版バーモンドカレーは中国全土のほか、日本の一部中国食材店でも入手可能。カレー好きなら一度は体験してみる必要がありそうだ。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.