【MotoGP】マルティン、スプリントは独走で勝利「マルケスが近かったから、もっと難しくなるかと思っていた」|MotoGPオーストラリアGP

 MotoGP第17戦オーストラリアGPのスプリントレースで勝利したホルヘ・マルティン(プラマック)は、勝利を喜びつつ、決勝レースはまた違った展開になるだろうと話した。

 マルティンはオーストラリアGP予選でライバルを圧倒する速さを見せてポールポジションを獲得。スプリントレースはそこからターン1を先頭で駆け抜けると、後続に大きな差をつけて独走の展開となった。

 終盤は1周目にワイドに膨らんでポジションを落としたところから追い上げてきたマルク・マルケス(グレシーニ)が1.5秒差にまで迫ったが、序盤のリードを活かしてマルティンがトップチェッカー。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が4位となったことで、タイトル争いのリードを再び広げることに成功した。

「やっとスプリントレースで勝つことができた。とても嬉しいね」

 サンマリノGP以来のスプリント勝利となったマルティンは、そう語った。

「マルクがかなり近くに位置していたから、もっと難しいものになると思っていたよ。何があったか知らないけど、彼が離れたのを見て、僕はペースを保っていたんだ。そしてアドバンテージを稼げたことが分かって、なんとかマネジメントすることができた」

「今日は風が強くて突風みたいに吹くところがあって、楽ではなかった。明日のレースも難しくなるだろうけど、そこに向けて集中しているよ」

「いいスタートを切ることができたけど、序盤のラップではリヤタイヤに何を期待すべきか分からなかったんだ。週末はドライで走り込めていなかったから、慎重に走りたかったんだ。風も強かったし簡単じゃなかったけど、その後はペースを上げて保つことができた」

「ペッコ(バニャイヤ)が2番手に上がって来たのを見た時は追いつかれるかと思ったけど、実際にはギャップを広げることができた。マルクが2番手に来た時、彼はかなり速かったけど、後ろに抑えられた。明日はまた別の話になってくるし、よりマネジメントが大事になってくるだろう」

 なおマルティンは昨年のオーストラリアGP決勝では、リヤにソフトタイヤを唯一選択してレースの大半をリード……しかし最終ラップにグリップの”崖”が来てしまい、一気に5位まで後退するという苦い経験も積んでいる。

 本人も決勝レースに向けてはタイヤ選択が重要であると認めている。

「今大事なのは、明日のタイヤを決めることだ。長くて難しいレースになるから、やるべき仕事がある」

「ベッツェッキ(マルコ・ベッツェッキ/VR46)はミディアムを使っていたけど、あまりうまくいっていなかったみたいだ。僕はソフトでいい感触を得られたけど、ドゥカティはこの分野で素晴らしいエンジニアを抱えているし、どのタイヤを使うべきかのアドバイスもよく分かっている」