健康志向が高まる現代社会。ノンシュガーやノンカロリーは当たり前、その中でも美味しい飲み物・食べ物を求める贅沢な時代へと突入している。
そのためか、コンビニの飲料コーナーを見ると「こんな味まであるの?」と聞きたくなるような、新しい&珍しい商品を見つけることも多々ある。
今回ご紹介する『北海道富良野ホップ炭酸水』もそのひとつだ。
・国産ホップ使用の炭酸水
フレーバー付きの炭酸水といえば、レモンを中心とした柑橘系の味を想像する方も多いだろう。中には梅、桃、イチゴといった柑橘以外もあるが、その多くはフルーツ系のフレーバーといってもよいだろう。
そんな中ポッカサッポロが2024年3月に発売したのが、ホップフレーバーの炭酸水『北海道富良野ホップ炭酸水(税込172円)』である。
ホップといえば、ビールの主な原料のひとつ。爽やかな苦みとともにフルーティーな香りを演出でき、各ビールメーカーが産地・質にこだわって配合している超重要アイテムだ。
ちなみに、「ホップってビール以外にも使いどころがあったんだ!」なんて思ったのは筆者の個人的な感想である。
面白いのが、このホップ炭酸水に使われているのが国産ホップということ。
なんとサッポロビールが開発したホップ『フラノビューティ種』を、北海道上富良野町で育てたものが使用されているんですって。
炭酸水の味に関しても、上富良野でホップの研究をしているスペシャリストが監修しているそう。なんだか期待が高まる話である。
なお、カロリー・糖類・脂質などに関してはすべてゼロ。
原材料もホップエキスと炭酸と香料のみというシンプルな構成なので、ダイエット中の方でも安心して飲めるぞ。
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・もはや概念としてのビールでは!?
それでは、さっそくいただいてみよう。
無色透明のホップ炭酸水は、コップに注ぐと一気にシュワシュワと泡立つ。炭酸はそれほど強くなく、一般的な炭酸ジュースほどだろうか。
泡がはじけると同時にホップの爽やかな香りが鼻に届く。ちょっと待って、コレは飲む前からすでにビールっぽさを感じるぞ!
先にお伝えしておくと、筆者はホップがたっぷりと配合されたビールが大好き。具体的には『キリン とれたてホップ 一番絞り』や『サッポロクラシック 富良野ヴィンテージ』のようなフルーティなビールが好みである。
それを前提に正直な感想をお伝えさせていただくと……このホップ炭酸水はガチで美味すぎた!!
口に入れた瞬間のフルーティなホップの香り、マスカットのようにも感じる爽やかで涼しげな甘さ、舌の上にほのかに残る柔らかい苦み、どれをとってもサラッとしていてしつこ過ぎず 絶妙に気持ちをリフレッシュさせてくれるのだ。
「ビールか?」と聞かれると、決してビールではない。しかし “概念としてのビール” とでも言うべきか、限りなく透明に近いビールの輪郭を持った、清流のような飲み物なのである。
何を言っているのかわからないかもしれないが、たぶん飲んだらわかるハズだ。こんな炭酸飲料、初めて出会ったよ!!
お酒好きな方の休肝日や仕事中のリフレッシュにはもちろん、脂っこい料理や肉料理のお供にもバッチリ。ハンバーガー・焼肉・ピザ・ギョウザなどなど、ありとあらゆる料理に合うだろう。
今回は勢いあまって全量そのまま飲んでしまったが、SNSで検索してみたところお酒の割材としても優秀な模様。日本酒やウイスキーと合わせると、ほんのりホップの香りが付いて美味しいらしいぞ。
ただし唯一の弱点と言えるのが、取扱い店が少ないということ。筆者は成城石井で発見したが、他にもドン・キホーテ、コンビニ・自動販売機などで取扱いされていることもあるらしい。
見かけたらラッキー、ホップ好きならば是非1本飲んでみてほしい。ネットでまとめ買いするのもオススメだぞ!!
参考リンク:ポッカサッポロ『北海道富良野ホップ炭酸水』
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.