2024年10月20日、勝てば文句なしにJ1昇格が決まるモンテディオ山形戦で清水エスパルスがまさかの逆転負け。今季ホームで無敗(13勝3分/38得点・9失点)だった清水が、今季最多入場者数(1万8284人)を記録したIAIスタジアム日本平で敗れたのだから、文字通り“まさか”である。
この敗戦を受け、「情けない、そのひと言です」と話した乾貴士は1失点目の原因について以下のように述べた。
「自分が思っているプレッシャーの掛け方ができず、相手の右のセンターバックのほうに持って行かせようとしていましたが、なかなか上手くいかず。相手もバカじゃないので。左の安部(崇士)くんのところにプレッシャーをかけられなかったし、簡単に裏も取られましたし、その後シュートを打たれた時も寄せが甘かったし、すべてが。何かひとつだけではなく、何個も重なって失点になった感じです」
FKから最後は後藤優介に決められた2点目を、乾はどう見たのか。
「あれもスカウティングで分かっていたはずです、早く蹴ってくるのは。自分も戻らないといけない局面で戻らなかったり、色々とあったので。まあ、色々と重なってという感じです」
今季好調の北川航也が先制点を決めて、そこから勢いに乗るかと思いきや信じ難い2失点。残り3試合で2位の清水は、3位のV・ファーレン長崎と勝点7差になった。嫌な勝点差に映る。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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