10月20日、京都競馬場で行われたクラシック三冠レースの最終戦、菊花賞(G1・芝3000m)は、ルメール騎乗のアーバンシックが鮮やかに抜け出してG1初制覇を決めた。1番人気のダービー馬、ダノンデサイルは好位から徐々にポジションを悪くしていってしまい、直線では巻き返してきたものの6着までとなった。
菊花賞、勝利ジョッキーコメント
1着 アーバンシック
C.ルメール騎手
「すごく嬉しく思います。菊花賞(自身)2連覇で素晴らしいです。前走で彼のポテンシャルを感じていました。菊花賞の出走馬の中でもアーバンシックを選びましたので、プレッシャーはありましたが勝つことが出来て良かったです。3000mは長いので最初は力をキープして、内で走れれば良いと思っていました。スタミナ、能力が必要でアーバンシックは両方持っていました。今週もファンの皆さんが多くて、向こう正面から大きな声が聞こえました。緊張しましたね。改めて良い競馬を見せれて嬉しいです。ありがとうございました」
レース結果、詳細は下記のとおり。
10月20日、京都11Rで行われた第85回菊花賞(3歳オープン・牡牝・G1・芝3000m・1着賞金=2億円)は、C.ルメール騎乗の2番人気、アーバンシック(牡3・美浦・武井亮)が、クラシック最後の一冠を制した。勝ちタイムは3分4秒1(良)。
2着に4番人気のヘデントール(牡3・美浦・木村哲也)、3着に7番人気のアドマイヤテラ(牡3・栗東・友道康夫)が入った。
【動画】ルメールの神騎乗炸裂!アーバンシックがV…菊花賞
鮮やかに抜け出す
大混戦の菊花賞を制したのはルメール騎手とアーバンシックだった。ルメール騎手の見事な手綱さばき。1周目スタンド前では後方に位置していたが、勝負どころでは3番手まで押し上げていた。直線では馬場の真ん中通って抜け出し、鮮やかな差し切り勝ち。鞍上の好騎乗も相まっての菊花賞制覇だった。殊勲のルメール騎手は「ポテンシャルは高いです。秋から大人になってパワーアップしましたし、またG1で勝てると思います」と同馬を讃えた。
菊花賞を勝ったアーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主はシルクレーシング。通算成績は7戦4勝。重賞は2024年セントライト記念(G2)に次いで2勝目。鞍上のC.ルメール騎手は同レース4勝目、管理する武井亮調教師は初勝利。
◇菊花賞とは
3歳クラシックの三冠レースで、皐月賞、日本ダービーに次ぐ最終戦。3000mの長丁場で、スピードとスタミナが求められる伝統の一戦。
【全着順】
1着 アーバンシック C.ルメール
2着 ヘデントール 戸崎圭太
3着 アドマイヤテラ 武豊
4着 ショウナンラプンタ 鮫島克駿
5着 ビザンチンドリーム A.シュタルケ
6着 ダノンデサイル 横山典弘
7着 シュバルツクーゲル 松山弘平
8着 ハヤテノフクノスケ 岩田望来
9着 エコロヴァルツ 岩田康誠
10着 アレグロブリランテ 横山和生
11着 ウエストナウ 西村淳也
12着 ミスタージーティー 坂井瑠星
13着 メリオーレム 藤岡佑介
14着 コスモキュランダ M.デムーロ
15着 ピースワンデュック 柴田善臣
16着 メイショウタバル 浜中俊
17着 アスクカムオンモア 北村友一
18着 ノーブルスカイ 池添謙一