【菊花賞】横山典「流れが悪すぎた」レース後ジョッキーコメント

 10月20日、京都競馬場で行われたクラシック三冠レースの最終戦、菊花賞(G1・芝3000m)は、ルメール騎乗のアーバンシックが鮮やかに抜け出してG1初制覇を決めた。1番人気のダービー馬、ダノンデサイルは好位から徐々にポジションを悪くしていってしまい、直線では巻き返してきたものの6着までとなった。

菊花賞、レース後ジョッキーコメント

1着 アーバンシック

C.ルメール騎手

「すごく嬉しく思います。菊花賞(自身)2連覇で素晴らしいです。前走で彼のポテンシャルを感じていました。菊花賞の出走馬の中でもアーバンシックを選びましたので、プレッシャーはありましたが勝つことが出来て良かったです。3000mは長いので最初は力をキープして、内で走れれば良いと思っていました。スタミナ、能力が必要でアーバンシックは両方持っていました。今週もファンの皆さんが多くて、向こう正面から大きな声が聞こえました。緊張しましたね。改めて良い競馬を見せれて嬉しいです。ありがとうございました」

2着 ヘデントール

戸崎圭太騎手

「返し馬で体調が良いのを感じました。思ったより折り合いがついて、ムキにならずにポジションを上げても大丈夫かなと思いました。リズムよく流れに乗れていましたし、直線も伸びてくれました」

3着 アドマイヤテラ

武豊騎手

「やりたいレースは出来ました。4コーナーを理想の形で回って、決め手の差は出ましたが、十分力は出せたと思います」

4着 ショウナンラプンタ

鮫島克駿騎手

「悔しいです。やりたい競馬はできましたし、厩舎一丸となって課題に取り組み、すごく良い走りは出来ました。世代トップクラスの力は示してくれました」

5着 ビザンチンドリーム

A.シュタルケ騎手

「道中はリラックスして、最後まで気持ちを切らさず走ってくれました」

【動画】ルメールの神騎乗炸裂!アーバンシックがV…菊花賞

ダービー馬敗れる


(左から2番目)ダノンデサイル

6着 ダノンデサイル

横山典弘騎手

「可哀想でした。1周目は上手に走れましたが流れが悪すぎました。仕方ないですね。最悪の流れの中で最後まで伸びてきましたし、デサイル自身はよく頑張ってくれました」

14着 コスモキュランダ

M.デムーロ騎手

「スタートは出遅れましたが、スムーズに上がっていけました。最初の3コーナーでは内の馬を気にして(ハミを)噛んでいましたが、その後は折り合いました。直線に向いてからは手応えがなく、バラバラになってしまいました」

16着 メイショウタバル

浜中俊騎手

「うまくゲートは出てくれて触らずに行きましたが、、下り坂からかかりだしました。途中から行くことも考えていたのですが、でいり激しい競馬になってしまい、嫌気がさしてしまいました。先行馬には厳しいレースだったと思います」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月20日、京都11Rで行われた第85回菊花賞(3歳オープン・牡牝・G1・芝3000m・1着賞金=2億円)は、C.ルメール騎乗の2番人気、アーバンシック(牡3・美浦・武井亮)が、クラシック最後の一冠を制した。勝ちタイムは3分4秒1(良)。

 2着に4番人気のヘデントール(牡3・美浦・木村哲也)、3着に7番人気のアドマイヤテラ(牡3・栗東・友道康夫)が入った。

鮮やかに抜け出す


菊花賞をアーバンシックで勝利したC.ルメール騎手と柔道家の阿部一二三選手(パーク24)

 大混戦の菊花賞を制したのはルメール騎手とアーバンシックだった。ルメール騎手の見事な手綱さばき。1周目スタンド前では後方に位置していたが、勝負どころでは3番手まで押し上げていた。直線では馬場の真ん中通って抜け出し、鮮やかな差し切り勝ち。鞍上の好騎乗も相まっての菊花賞制覇だった。殊勲のルメール騎手は「ポテンシャルは高いです。秋から大人になってパワーアップしましたし、またG1で勝てると思います」と同馬を讃えた。

 菊花賞を勝ったアーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主はシルクレーシング。通算成績は7戦4勝。重賞は2024年セントライト記念(G2)に次いで2勝目。鞍上のC.ルメール騎手は同レース4勝目、管理する武井亮調教師は初勝利。

◇菊花賞とは

3歳クラシックの三冠レースで、皐月賞、日本ダービーに次ぐ最終戦。3000mの長丁場で、スピードとスタミナが求められる伝統の一戦。

【全着順】

1着 アーバンシック C.ルメール

2着 ヘデントール 戸崎圭太

3着 アドマイヤテラ 武豊

4着 ショウナンラプンタ 鮫島克駿

5着 ビザンチンドリーム A.シュタルケ

6着 ダノンデサイル 横山典弘

7着 シュバルツクーゲル 松山弘平

8着 ハヤテノフクノスケ 岩田望来

9着 エコロヴァルツ 岩田康誠

10着 アレグロブリランテ 横山和生

11着 ウエストナウ 西村淳也

12着 ミスタージーティー 坂井瑠星

13着 メリオーレム 藤岡佑介

14着 コスモキュランダ M.デムーロ

15着 ピースワンデュック 柴田善臣

16着 メイショウタバル 浜中俊

17着 アスクカムオンモア 北村友一

18着 ノーブルスカイ 池添謙一