球筋や球質をアレンジしないとピンに寄らない状況が多々あるのがアプローチの難しいところ。しかし「寄りにくいから……」と最初からあきらめてミスしてしまうならプロの必殺技でベタピンにトライ!状況の見極め方や成功の秘けつがスコアメイクに必ず役立つぞ。
ヘッドがボールの下をくぐるようにSWのバンスを滑らせる
「手首をやわらかく使うほどボールがふんわりと高く上がります」(清本)
バンカー越えでピンが手前といった状況では、ふんわりと高く上がるロブショットでピンそばに止めたいですよね。私の場合、この“ふんわりロブ”を打つときはセットアップを大きく変えます。サンドウエッジのフェース面が真上を向くように開いて、ボールを左足カカトの内側にセット。
ワイドスタンスにしてヒザを深く曲げたら、体の重心だけでなく、手元も低くすることがポイントです。そして、グリッププレッシャーをソフトにして、手首をやわらかく使いながらゆったり大きく振る。インパクトでヘッドがボールの下をくぐるようにバンスを滑らせましょう。
ほぼスクエアに構えてフェースを大きく開くのが清本流
重心を下げて手の位置を低くします!
ゆったり大きく振る
フォローでシャフトが立つように手首を返し、前傾姿勢を保ちながらスイングする
体の重心が高い
重心が高かったりフェースの開き方が不十分だと、ボールが高く上がりきらない
スタンスは広め
ワイドスタンスにすると、ヒザを曲げやすく重心を下られる。手元を低くするのがコツ
いかがでしたか? 重心を落として手の位置を低くして、練習してみてください。
清本美波
●きよもと・みなみ/2005年生まれ、愛知県出身。153㎝。昨年、合格率3%という狭き門のプロテストをトップで合格。ルーキーイヤーの今シーズンは、レギュラーツアー出場6試合目で予選を通過。ジェイテクト所属。
構成=鈴木康介、小山俊正
写真=田中宏幸