『Royal Quest IV』イギリス・Crystal Palace National Sports Centre(ロンドン)(2024年10月20日)
STRONG無差別級タッグ選手権試合 ○シェイン・ヘイスト&マイキー・ニコルスvs棚橋弘至&石井智宏×
棚橋がロンドンの地で引退発表後初のベルト挑戦を果たしたものの、TMDKコンビがSTRONGタッグ王座2度目の防衛に成功した。
棚橋&石井は8・30ワシントンDC大会でバッド・デュード・ティト&ロビー・イーグルス、ザック・ギブソン&ジェームス・ドレイクとのナンバー1コンテンダー3WAY戦に勝利。この日のSTRONGタッグ挑戦を決めた。王者・ニコルス&ヘイストは2度目の防衛戦。棚橋は2026年1月4日引退を発表後、初の試合で初のベルト挑戦となった。
先発で飛び出した棚橋はロンドンのファンの「GO ACE!」コールに後押しされてヘイストをリストロックで絞りまくる。石井は逆水平を連打。TMDK連係に止められても同士討ちを誘い、ヘイストをバックドロップでぶん投げる。再び入った棚橋はフライングフォーアーム、ダイビングボディアタック、ダイビングサマーソルトドロップと得意技を連発して躍動した。
ヘイストがドロップキックで反撃すると、ニコルスのDDT、スライディングラリアットと攻め立てたが、棚橋はドラゴンスクリューで止めると、テキサスクローバーホールドで捕らえる。ヘイストがカットに入っても石井がドラゴンスクリューからのサソリ固めで分断。取り逃しても棚橋はスリングブレイドで攻勢を続け、ハイフライアタックを放つと、ハイフライフローで勝負に出た。
これはニコルスが両ヒザで迎撃。ならばと石井がブレーンバスター、串刺しラリアット、ショルダータックルとヘイストに波状攻撃を浴びせたが、一回転式バックドロップで止められ、ランニングローキックを被弾。バックドロップ&ネックブリーカードロップの合体技で叩きつけられた。
タンクバスターは棚橋が飛び込んでツイスト&シャウトを次々に決めた。石井のブレーンバスターと棚橋のハイフライアタックを同時に決める合体技を敢行。石井がスライディングラリアットとたたみかけたが、ヘイストが放ったハイキックをカウンターで被弾。ライガーボムで叩きつけられた。棚橋がスリングブレイドでTMDK二人をなで斬りにして援護射撃し、石井もラリアットを叩き込んだが、タンクバスターの餌食に。棚橋がロックボトム&パワーボムの合体技で撃退されると、タンクバスター、スーパータンクバスターとたたみかけられた石井が3カウントを聞いた。
TMDKが熱戦の末にSTRONGタッグ王座2度目の防衛に成功し、11・4大阪大会のグレート-O-カーン&HENAREとのIWGPタッグV2戦へ向けて弾み。ベルト獲りならなかった棚橋は「石井選手がいつも以上の戦いをしてもらった。ああ、俺だ、マジで。集中力が欠けてる」と敗戦の弁。それを削いだのがHOUSE OF TORTUREの存在で「これもすべて、EVIL、お前が原因だ。なあ、これ以上、俺を悩ませるな」と恨み節を口にした。
そこで棚橋は「一騎打ち、どっかでしっかり片づけて、俺はラスト・イヤー、思いっきり、やりたいことを全部やるから。まずはEVIL、この怒りをお前にぶつけてやるからな。よーく、覚えとけ!」と宣言。EVILと完全決着をつけてから引退ロードを突き進む構えをみせた。