「全方位で利用者にも地球にも優しい旅バッグ」プロテカのトローリーケースは素材から製造工程、販売後に至るまですべてサステナブル!『SDGsモノ』の画像一覧

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標のこと。「貧困」「持続可能な消費と生産」「気候変動」など17のゴールと169のターゲットから構成されており、2030年が達成年限となっています。ここでは、今や誰しもが欠かすことのできない“SDGs”への配慮がなされた、魅力的なモノやサービスを見ていきましょう。今回は、プロテカのトローリーケースをピックアップしました。

廃棄自動車等の再生材を用いてスーツケースも“資源循環型”に

プロテカ

マックスパス RI 2

¥49,500

W40×H50×D25cm、3.3kg、38L

問い合わせ:エース TEL:03-5843-0606

スーツケースブランドであるプロテカをはじめ、エースの製品が国内外から高い支持を得ているワケは、機能や品質のよさだけに留まらない。50年以上も前から資源循環システムを導入しているように、率先してSDGsに取り組んできた企業姿勢にもある。一つの象徴といえるのが、今年8月中旬に発売された「マックスパス RI 2」だろう。素材から製造工程、販売後に至るまで、サステナブルに資する多角的なアプローチを結集させているからだ。

廃棄自動車の内装パーツや物流パレットという、今日の経済活動においてどうしても生産・消費する素材を再生させ、スーツケースの外装部に採用。しかも、工場のある北海道の資源リサイクル業者から再生材を仕入れるという“地産地消”方式を実現することで、運搬時に発生するCO₂の削減も果たしている。

さらに3年間無制限の修理保証「プロテカプレミアムケア」対象製品にして長期利用を促進し、使い倒した後は「エースリサイクルプロジェクト」でリサイクルへの道を用意するという周到さだ。

世界を見回ってきた人ほど今日の人間社会が直面する問題を実感できているのだとしたら、「マックスパス RI 2」が旅行者に愛されない理由は見当たらない。


メッシュポケット付きのディバイダーと荷物固定用ストラップが備わった実用的な構造。内装にはリサイクルポリエステルが使われている。


外装部は再生材そのものの色みであるグラファイトカラー。また夜間の安全をサポートするため、環境負荷が少ない振動発電LEDライトを搭載している。

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率先してSDGsに取り組むエース

廃棄自動車等の再生材を地産地消で活用


外装部に再生したポリプロピレン樹脂を採用。その内訳は約70%が廃棄された自動車の内装パーツで、残り約30%が物流パレット。再生材のすべてを工場のある北海道の資源リサイクル業者から仕入れ、運搬時に発生するCO₂を削減することでもサステナブルな効果を高めている。

北海道赤平工場で成形から組み立てまで一貫製造


エースラゲージ北海道赤平工場では、1971年の創業時よりスーツケースの外装部の端材を再生し、スーツケースへ再利用する資源循環システムを構築。今作では金型内に再生原料を高圧注入するインジェクション成型方法を駆使し、金属パーツ数を削減させている。

リサイクルを推進しスーツケースを次の資源へ

さらには「捨てる」から「資源」へと転換すべく、スーツケース購入者を対象とした「エースリサイクルプロジェクト」を2010年より恒常的に実施中だ。これにより、2024年6月までに43,640個もの回収を実現。一部はNPOや慈善団体に向けたリユースを行っている。

取材・文/横山博之