●いつか使いたい阿波弁
まだ実際に使ったことはまだないけれど、いつか使ってみたいと思う阿波弁もたくさんあります。
「あるでないで」
思わず、え、どっち!?と突っ込みたくなる言葉「あるでないで」。「あるでしょ」「あるじゃないか」の意味で、徳島では世代に関係なく広く使われています。関東出身からすると、その微妙な発音が難しく、使うにはまだまだハードルが高い言葉です。
「あばばい」
眩しい時に使う言葉。「今日はいい天気だし、太陽があばばいな」のような感じ。言葉の響きになんだか愛嬌があって好きなのですが、なんとなく気恥ずかしくて使えていません。
「いんぐりちんぐり」
「うんどっちぇる」と同様に日本語っぽさがないこの言葉。「ふぞろいな、でこぼこな、ちぐはぐな」といった意味で使われます。使用例としては「今日の服装、いんぐりちんぐりやな」「こっちとこっちの大きさ、いんぐりちんぐりやん」などでしょうか。正直私もあまり聞いたことない言葉ではありますが、いつかさらっと使ってみたいなと思います。
「どちらいか」
「どういたしまして」の意味で使われる言葉。とってもポピュラーな阿波弁です。最初に聞いたときは「え、いか!?」とびっくりしましたが、物腰の柔らかいおばあさんがゆっくりと「どちらいか」と言っている姿はとてもかわいく、憧れのワードになりました。いつか使ってみたいと思うのですが、これも使いこなすのにまだ勇気がいりますね。
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●阿波弁マスターを目指して
阿波弁の魅力は、その語感の面白さや、地域に根ざした独特の言い回しにあります。ことばのおもしろさもさることながら、移住者にとっては地域に馴染むための貴重なツールでもあるなぁと感じます。まだまだ私自身、使いこなせていない言葉も多いですが、阿波弁を使いこなせる日を夢に見つつ、これからもこの地に根ざした言葉を学んでいきたいですね。(フリーライター・甲斐イアン)
■Profile
甲斐イアン
徳島在住のライター、イラストレーター。千葉県出身。オーストラリア、中南米、インド・ネパールなどの旅を経て、2018年に四国の小さな港町へ移住。地域活性化支援企業にて、行政と協力した地方創生プロジェクトの広報PR業務に従事。21年よりフリーランスとなり、全国各地の素敵なヒト・モノ・コトを取材しています。