『MONDAY MAGIC Autumn ep1』新宿FACE(2024年10月21日)
○清宮海斗vsタイタス・アレクサンダー×
メキメキ頭角をあらわす米ウエストコーストの新鋭・タイタスと現GHCヘビー級王者・清宮のシングル初対決が実現。タイタスのポテンシャルが際立ったものの、最後は清宮が貫禄勝ちをおさめ「最高の選手」と“好敵手認定”した。
この日から半年ぶりに始まった『MONDAY MAGIC』。その第5試合で実現したのが、現GHC王者・清宮と、今夏N-1 VICTORYでも躍進が目立ったタイタスによるシングル初対決だった。
タイタスは昨年、アメリカの地方団体ウエストコースト・プロからMarvelous経由でNOAH参戦を開始。抜群の身体能力とセンスでその”原石”っぷりが認知されてきたが、今夏N-1で熱闘と結果を重ねて一気の躍進を果たしていた。
タイタスはのっけから躍動。高打点ドロップキックやトペスイシーダなど空中戦で観客の声援を集める。清宮も得意のヒザ攻めに出て、足4の字固めで絞め上げたものの、タイタスの勢いを止めきれず。タイタスはフランケンシュタイナー、パッケージ式バックブリーカーで清宮を追い詰めた。
GHCヘビー級王者として負けられない清宮だったが、試合を立て直してもシャイニングウィザードはガードされてしまい、低空ドロップキックにはカウンターのフットスタンプを合わせられて、苦しい展開に。ここがチャンスと、タイタスはハーフネルソンバスター、垂直落下式ブレーンバスター、回転落下式ネックブリーカーと怒とうの大技ラッシュ。必殺ビッグアグリーで仕留めにかかった。
必死に防いだ清宮はジャンピングニー、シャイニングウィザード、変型タイガードライバーど一気呵成。しかし、屈しないタイタスもシャイニング弾にカウンターの飛びヒザ蹴りをドンピシャリで合わせると、ハンドスプリング式RKOからこん身の飛びヒザ蹴りがクリーンヒットする。しかし、幸運にもニアロープに救われた清宮は、ビッグアグリーを間一髪で切り返し、奥の手・4の字式エビ固めで逆転勝利を手にした。
今宵もタイタスの超抜ファイトが目立ったが、最後は清宮が技アリの貫禄勝ち。試合後、タイタスに歩み寄って握手を求めた清宮は「最高の選手だね。N-1も見てたし、シングルで初対決して本当に素晴らしい選手だと思いました。次やる時も楽しみになりました」と好敵手認定。この日がライバル対決・名勝負数え歌の起点となるのか――。