『旗揚げ記念シリーズ2024』後楽園ホール(2024年10月22日)
長尾一大心デビュー戦 ○井上凌vs長尾一大心×
新人・長尾一大心(ながおたいしん)がデビュー。先輩・井上を相手に完敗を喫したものの、プロレスラーとしての第一歩を踏み出した。
長尾は2003年9月13日、北海道釧路市出身の19歳。昨年12月の公開新人テストに合格し、今年4月に全日本の門を叩いた。半年間の練習生期間を経て、この日、念願のデビュー。先輩・井上の胸を借りた。
164cm、75kgと小兵の長尾は緑のショートタイツ、リングシューズで登場。序盤から基本技による先手争いを挑み、ドロップキックを放って沸かせた。サッカーボールキックなどで倍返しにされ、逆エビ固めに捕まっても腕立てで必死にロープに脱出。大きな拍手を起こした。
大声援を背に長尾はミサイルキック、ドロップキック連射で攻め立て、丸め込みを連発した。が、ショルダースルーで投げ飛ばされて失速すると逆エビ固めに捕まった。再び腕立てで逃れようとしたもののリング中央に戻されると急角度で絞め上げられて万事休す。ギブアップ負けを喫した。
長尾が完敗に終わったものの、念願のデビューを果たした。「悔しいです。でも、プロレスの世界に入って、後楽園という場所でデビューさせていただいたのは本当に感謝しかないです。悔しかったけど、今日は本当に楽しかったです」と振り返った長尾は「まず世界ジュニアを獲りたいです」とジュニアの至宝最年少戴冠を大目標に掲げた。「唯一無二」を目指す長尾のプロレスラー人生がこの日始まった。
【試合後の長尾】
▼長尾「悔しいです。でも、プロレスの世界に入って、後楽園という場所でデビューさせていただいたのは本当に感謝しかないです。悔しかったけど、今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました」
――今後の目標は? どんなレスラーになりたい?
▼長尾「まず世界ジュニアを獲りたいです。最年少を目指したいです」
――目標とするレスラーは?
▼長尾「目標とするレスラーはいません。僕は唯一無二を目指していきたいと思います」