・見た目も味も間違いない
胃が温まってきたところで本日のメインに取り掛かっていく。ネパールメニューの中でダルバートと呼ばれるのは「ダルバトセット(1100円)」と「ネパールセット(1400円)」の2つ。今回はネパールセットをマトンカレー、辛口で注文してみた。
改めて……ダルバートとは、ダル(ひき割り豆のスープ)とバート(米飯)というワードの組み合わせ。これにカレーやスパイスで味や香りづけをした野菜などのおかず(タルカリ)やピクルスのような漬物(アチャール)がついてくるネパールの国民食であり、定食のような存在だ。
運ばれてきたのは超豪華でボリューミーな一皿。
左上から時計回りにマトンカレー、ダルスープ、パパド(豆から作られた煎餅のようなもの)、ライス、キュウリとニンジンのスライス、青菜炒め、発酵高菜、野菜のおかず(インゲン、ジャガイモ、カリフラワーなど)、中央左にギー(水牛の溶かしバター)、トマトベースのピリ辛ソースが並ぶ。
さらにここにプレーンヨーグルトもついてくる。一皿に乗り切らないほどの充実のラインナップだ。
まずは定食の味噌汁の如くダルスープを味わっていく。
かなりスパイスと粘度が強く、スープというよりはカレーといった印象。間違いなくライスと合うだろう。
というわけで、パパドを砕いてライスにふりかけ、ダルスープを重ねて「ネパール式ねこまんま」を食べる。
うん、味わいはまさに豆を使ったカレーライス。これだけで一品料理として提供されても納得の満足感を得られる。
刮目すべきはマトンカレー。器から肉がはみ出ている。そして骨付き&皮付きでブリンブリンだ。カレーはクミンとカルダモンがしっかりと効いていて、一口頬張るとさらに食欲を掻き立ててくれる。
底の方にはザクというかドムの顔にも見えるような部位もあった。こちらはブリンブリンどころかバッチンバッチンといった “皮全開” の食感で、マトンのいい臭みとクセの強さに思わず笑いが込み上げてくる。
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・サルサを彷彿とさせる爽やかトマトソースにも驚き
驚いたのはトマトベースのチリソース。
多くのネパール料理店で提供されるのはペースト状のものだが、こちらは果実感、フレッシュ感を残している。爽やかな酸味と辛味でメキシコ料理のサルサのような味わい。
ダルスープ、カレー、漬物、おかず、トマトソースを重ねて食べ進めていく。
そしてギーだ。こいつを全体にかけることでコク、うま味、ミルク感、喉越しなどなど、ダルバートの全ステータスがアップする。ゲームで言えばチートアイテムといったところ。
一気に完食。ダルスープから始まり、カレーもおかずもソースもどれもしっかりと作り込まれていて満足度がとっても高い。近所にあったら2日に1回は来たくなる、そんなダルバートだった。