『旗揚げ記念シリーズ2024』後楽園ホール(2024年10月22日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○青柳優馬vs綾部蓮×
旗揚げ52周年記念日に3本のベルト復活。青柳が三冠初挑戦となった綾部を退け、2度目の防衛に成功。デイビーボーイ・スミスJr.が挑戦を表明し、11・4札幌大会での迎撃が決定的となった。
綾部が9月の王道トーナメントに優勝。全日本における初のシングル栄冠を手にした。この日、三冠初挑戦を迎え、「10月22日は綾部蓮が全日本の頂に立つ日」と予告。青柳はV2戦で王者vs覇者の頂上対決に臨んだ。
この日は全日本の旗揚げ52周年記念日。インターナショナル、PWF、UNの3本のベルトが久々に復活し、青柳が携えて登場した。
綾部がエプロンから場外へのデッドリードライブで先制すれば、青柳はエプロンでのバックドロップで応戦。その後も大技合戦、エルボー合戦で火花を散らし、青柳がシュバインを決めれば、綾部はエルボーの乱れ打ちで青柳をねじ伏せて譲らず。フルネルソンバスターで叩きつけたが、青柳もエンドゲームで捕獲した。
ともに勝機を作れない中、綾部がトップロープからの雪崩式ブレーンバスター、ドラゴンスープレックスで流れを引き寄せた。デスルーレットが不発に終わっても、アイアン・メイデンで絞め上げた。前哨戦で直接勝利を奪った技だったが、青柳はギブアップせず。ラリアットで逆襲すると、スピンキックを連射。すかさずロックスターバスター、THE FOOLとたたみかけて一気に3カウントを奪った。
綾部が肉薄したものの届かず。青柳が三冠王座V2を果たした。初挑戦となった綾部に「今回は俺の勝ちだ。またやろうぜ。この時期になると、全日本プロレスファンの皆さんが来年契約するかしないかで一喜一憂する時期なんだ。綾部蓮、俺の中でお前は全日本プロレスに必要な男だ」と独特の言い回しでエールを送った青柳の前に次なる挑戦者が現れた。スミスだ。「俺はジョニー・スミス、ダイナマイト・キッド、そして父デイビーボーイ・スミスのレガシーを引き継いでいる。俺が三冠に挑戦する。その3人がなれなかった三冠チャンピオンに俺がなってやる」と宣言した。
青柳も「アイ・アム・チャンピオン! アイ・アム・オール・ジャパン・ジーザス! ユー・チャレンジ・カモン!」と受諾。三冠戦開催が決まっている11・4札幌大会を舞台に指定した。3本のベルトはこの日限定復活。青柳は「今日は全日本プロレスの旗揚げ記念大会という貴重な貴重な記念日ですから。いい経験ができたと思います。来年の53周年記念もこのベルトを持ってやれたら」と1年後を見据えた。