『旗揚げ記念シリーズ2024』後楽園ホール(2024年10月22日)
諏訪魔デビュー20周年記念試合 ○鈴木秀樹&近藤修司vs石川修司&諏訪魔×
諏訪魔が20周年記念試合で石川修司と暴走大巨人を再結成。鈴木&近藤に敗れたものの、重鎮・渕正信の祝福、VTRで登場した天龍源一郎、武藤敬司の激励を受けた。
諏訪魔は2004年10月11日にデビュー。以来、全日本一筋で戦い続け、今月11日に20周年を迎えた。この日は鈴木&近藤の歴代パートナーと対戦する記念試合が組まれたが、肝心のパートナーが見つからず。「1対2っていう悲惨な20周年記念になるかもしれない」と最悪の状況も想定して当日を迎えた。
すると意中の男が手を差し伸べた。今年1月に全日本を退団した石川だ。当初、諏訪魔からの打診を断ったというが、元相棒の窮地に駆けつけ、昨年大みそかの代々木大会以来、10ヵ月ぶりの古巣参戦が実現。かつて世界タッグ王座を4度戴冠し、最強タッグに2度優勝した暴走大巨人がここに復活した。
久々の合体となった諏訪魔と石川だが、ブランクを感じさせず。境川など随所で暴走大巨人連携を披露した。が、終盤、セコンド勢の連続串刺し攻撃を浴びた諏訪魔は石川からもご祝儀代わりの串刺しラリアットを食らった。さらに近藤がキングコングラリアット、鈴木がダブルアームスープレックスと必殺技リレーでダメ押しすると、諏訪魔は返せず3カウントを聞いた。
暴走大巨人を復活させたものの、諏訪魔が20周年記念試合に敗戦。それでも試合後、鈴木、近藤、石川、和田京平レフェリーから祝福されると、久々に会場に姿を見せた重鎮・渕に「諏訪魔が残ってくれたおかげで今の全日本プロレスがあります」とねぎらわれた。
そして尊敬する天龍から「諏訪魔選手、これからも一生懸命プロレスに励んでください」、師匠・武藤から「怪我せず、30周年、50周年に向けて頑張ってください」と激励のVTRメッセージも届いた。恐縮しきりの諏訪魔だったが、「皆さん、本当に今日はありがとうございます。いや、20年全日本プロレスでやってきて凄い幸せです」と感無量の様子。「これも渕さん、京平さんが全日本を守ってくれたからだと俺は思っているんでね。もっともっと全日本プロレスを盛り上げていけたら」と誓ってみせた。