堀江貴文が考える「楽天モバイルの功罪」…巨額の赤字をタレ流してなお“ドル箱ビジネス”を追い求めるのか?

楽天の低価格路線はいつまで続く?

では、今後も楽天モバイルは低価格路線を突き進むのだろうか。残念ながら、答えはノーだ。

それは過去の事例が証明している。ソフトバンクは2006年にモバイル事業に参入した。参入当初は激しい価格競争を仕掛けていたが、いまや「ソフトバンク=安い」というイメージはない。

3大キャリアの一角として莫大な利益を得ている状態だ。参入当初は果敢に値下げを仕掛ける新参者も、シェア数で他社と肩を並べると価格競争をやめてしまうのである。

楽天モバイルがこのさき軌道に乗れば、おそらく現在のソフトバンクのようになるだろう。もし楽天グループの資金が尽き、モバイル事業から撤退すれば価格競争の火は消えてしまう。いずれにしても、一般ユーザーにとって喜ばしいシナリオではない。

となると、一般ユーザーがスマホ利用料を確実に抑える手立てはなんだろう?そう、格安SIM(格安スマホ)である。いまの格安SIMを侮ってはいけない。

※1 楽天グループ「有価証券報告書(2023年度)」
※2 NTTドコモ「2023年度決算及び2024年度業績予想について」
KDDI「2023年度 業績分析」
ソフトバンク「2023年度 業績分析(通期)」
※3  ICT 総研「2024年1月 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」(2024年1月4日)

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ニッポン社会のほんとの正体 投資とお金と未来

堀江貴文

2024/9/271,650 円(税込)224ページISBN: 978-4198658441

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何を信じ、何を疑うべきか?
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■「オルカン」「S&P500」は買うな
■いまこそ「日本株」だ
■「現金信仰」が日本の生産性を下げる
■「現金」にひそむ闇
■「得する制度」と「損する制度」
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「世の中はあたまのいい人が得するようにできている。残酷だが、それが真実だ。だから知ろう。あなたにとって何が得なのか? 何が損なのか? そしてそれはどうしてなのか?」(著者)

日本の現在地は?
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ホリエモン渾身、サバイバルの手引き!

■目次
第1章 「投資」は希望だ
・完全なる投資家ファーストの到来
・「オルカン」「S&P500」は買うな
・いまこそ日本株を買え
・NISAの限界
・投資の3つの鉄則
・「死者のマインド」を持て
ほか

第2章 「お金」の真実
・ふるさと納税に隠された本当の狙い
・退職金=転職ペナルティ
・マイホームを買っていい人の条件
・住宅ローンという名の押し売り
・良い借金、悪い借金
ほか

第3章 「ビジネス」の勝算
・なぜ起業家は「上場」を目指すのか
・非上場を貫くスペースX
・楽天モバイルの功罪
・格安SIMを使え
ほか

第4章 「日本人の知性」の危機
・なぜ科学的根拠が通じないのか
・日本語を「理解」できない日本人
・長文にパニクる日本人
ほか

第5章 「権威」はヤバい
・悪名高き日本の「人質司法」
・「HERO」でも正義の味方でもない検察
・大学に行ってはいけない
ほか