・つけ汁ラインナップ

それでは北から順番に47種類、一気にご紹介しよう。ただし！　中には少々様子のおかしい都道府県も混ざっているため注意が必要だ。ではまず北海道から！

北海道：石狩鍋風つけ汁

我が地元・北海道からは郷土料理の石狩鍋が登場。秋鮭が3切れ入った体が温まる一杯だ。

青森県：味噌カレーミルクつけ汁

待て待て待て！　さっそくかよ、ちょっとこっち来い!!　青森県のご当地料理らしいが、これもうラーメンだろ。チャーシューとかメンマとか、普通にラーメンだろ！　ウマそうだけど!!

岩手県：温玉じゃじゃ麺つけ汁

温泉玉子を加え、桶の湯を少し入れることで盛岡グルメ「じゃじゃ麺」の〆風に。さあ、この調子でどんどん行くぞ！

宮城県：牡蠣の仙台味噌つけ汁

秋田県：きりたんぽつけ汁

山形県：芋煮つけ汁

福島県：いかにんじんのかき揚げつけ汁

いやかき揚げデカッ！　フタかよ!!

茨城県：ねばとろ冷つけ汁

栃木県：餃子風肉つけ汁

お前もフタか！

群馬県：豚もつ煮つけ汁 ひと口ごはんつき

埼玉県：すったてつけ汁

え、具なし!?　埼玉尖りすぎだろ！　と思ったら、横にきゅうりと豚肉が添えられていた。つけ汁は冷やしゴマだれとのこと。

千葉県：辛旨肉ラー油つけ汁 ひと口ごはんつき

東京都：江戸前！　塩ちゃんこつけ汁

神奈川県：濃厚醤油とんこつ 家系つけ汁

よし止まれ。「がつんとした醤油とんこつをベースに、トッピングにはチャーシューとほうれん草、のり」ってただの家系ラーメンやないか！　せめて家系 “風” とかにして濁せよ！　真っ向勝負すぎるぞ!!

青森以上にラーメンそのもので笑うが、困ったことにめちゃめちゃ食べてみたい。絶対ウマいはずである。

新潟県：栃尾揚げおろしつけ汁

富山県：里芋ととろろ昆布つけ汁

石川県：鴨の治部煮つけ汁

福井県：鯖カレーつけ汁 ひと口ごはんつき

山梨県：かぼちゃのほうとう風つけ汁

長野県：7種のきのこたっぷりつけ汁

岐阜県：鶏ちゃん焼きつけ汁 ひと口ごはんつき

静岡県：桜えびと茶葉衣のかき揚げつけ汁

愛知県：名古屋 台湾つけ汁

三重県：鶏焼肉つけ汁

滋賀県：わかさぎ天ぷらつけ汁

丸亀の担当者が「いくら食べてもわかさぎが減らない」と怪談みたいなことを言っていた。たしかにすげぇ量であるが……

京都府：宇治抹茶カルボナーラつけ汁

宇治抹茶を使ったグリーンすぎるカルボナーラを見てすべて吹き飛んだ。スタバかここは。「抹茶のつけ汁は京都だけ」とのこと。さすが京都。

大阪府：どて焼きつけ汁

兵庫県：玉ねぎ天のポタージュつけ汁

奈良県：大和芋たっぷりとろ玉つけ汁

和歌山県：紀州南高梅 しらすわかめつけ汁

鳥取県：かにと玉子のあんかけつけ汁

島根県：だしの旨みたっぷり しじみつけ汁

岡山県：ホルモン焼きつけ汁

広島県：牡蠣バター醤油つけ汁

山口県：ふぐの天ぷらつけ汁

まさかの ふぐ天登場である！　丸亀製麺でふぐを食べられるとは……。山口県の本気が垣間見える一杯だ。

徳島県：濃厚 豚玉つけ汁

香川県：香川本鷹おろし豚つけ汁

愛媛県：煮豚玉子つけ汁

高知県：カツオの竜田揚げおろしつけ汁

福岡県：水炊き鶏つけ汁

佐賀県：芝えびのかき揚げつけ汁

長崎県：具沢山だご汁風つけ汁

どれも実にウマそう。しかし……！　ここで大トラブルが発生。

熊本県：濃厚有頭えびつけ汁

と、と、撮り忘れたァァァァァァァアアアアア！　あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ！　許してくれェェェェェエエエエエ!!

ネタではなくマジでフォルダに入っていませんでした。かろうじて写っている画像を探した結果……

これです。本当に申し訳ねぇ……！

大分県：鶏天つけ汁

宮崎県：宮崎辛麺風つけ汁 ひと口ごはんつき

鹿児島県：黒豚肉つけ汁

沖縄県：アグー豚つけ汁

よく見たら沖縄と鹿児島バチバチすぎるだろ！　最後の最後で黒豚 vs アグー豚の豚ウォーズ起きてるぞ!!

──以上、全47種類のつけ汁を駆け足でご紹介した。が……丸亀製麺よ、これだけ言わせてくれ。疲れるわ……！　向こう数年分はありそうな新商品の山を同時に放出するなんて、よく考えたら相当クレイジーな企画である。

・東京を試食

ぐったりしていると、そこへ運ばれてきたのが我らが東京代表『江戸前！　塩ちゃんこつけ汁』だった。地鶏の出汁に、鶏肉と肉団子、舞茸、長ねぎ、油揚げなどなど具沢山で、見るからにぽかぽかウマそう。

塩ベースの出汁は丸亀の中でも珍しいという。旨味がぎゅっと閉じ込められていて、小麦の甘さと相性バツグン。ふわっと香る柚子がまたいい仕事をしまくっている。

各都道府県が地元の名産や郷土料理を惜しみなく投入してきているなか、東京は少々分が悪いのでは？　と勝手に思っていたが、どうやら杞憂だったらしい。このうどんを食べて微妙と言う人は、たぶんいないんじゃないかな。

ちゃんこだけに、まさに横綱相撲のような完全勝利の一杯であった。