岩肌がむき出しの雪面を滑ったり、深い森の中を歩くこともあるバックカントリーには、常に危険がつきまとっていることは言うまでもない。雪山で安全に滑走やツアーリングを楽しむために、ヘルメットは必需品。頭部が安全に守られることは大前提で、軽さやかぶり心地も重要だ。長時間を雪山で過ごすバックカントリーガイドは、どんなヘルメットを優れていると評価し愛用しているのか聞いてみよう。
※表示価格はすべて消費税込みとなっています
「軽くてよくフィットする」| 黒田山岳ガイド事務所 黒田 誠
DYNAFIT|RADICAL HELMET
・16個のベンチレーションホール
・マグネット式バックル
・重量230g
Size:ONE SIZE (56-62cm)
Color:Lime Punch(全3 色)
¥22,000
300g程度と非常に軽量、効果的なベンチレーションによって汗の蒸発や熱の発散をサポート、長時間かぶっていても快適。スタイリッシュでスポーティなデザインが特徴だ。登山用ヘルメットとしての安全基準も満たしており、クライミングなどにも適応、通年でも使える汎用性の高さも魅力だ。
◆公式HP/https://rexxam.com/dynafit/
軽くて、頭にもフィットする。
レビューワー
黒田山岳ガイド事務所|黒田 誠 Makoto Kuroda
少人数制のプライベートガイドで、それぞれのレベルにあったオリジナリティあふれる山行をサポート。滑りだけでなく、旅心を大切にサービスを提供している。
(広告の後にも続きます)
「その軽さと通気性、そして安全性」|IDEHA 石沢孝浩
GIRO |OWEN SPHERICAL
・MIPS SPHERICAL搭載
・ インフォーム2フィットシステム
・オンザフライバーチカルチューニング
・サーモスタットステルスベンチレーション
・スタックベンチレーション
・ Fidlockマグネットバックル
・ IONIC+抗菌パッド
・ 取り外し可能イヤーパッド ほか
Size:S,M,L
Color:Metallic Coal/Tan(Matte Black,
Matte Light Grey,Matte Black / Cloud Marble
全4色)
¥52,800
超軽量ながらMips搭載で安全性も折り紙つき、バランスが良く無駄がない。パッシブアグレッシブベンチレーションは、滑走時、ハイク時、または止まっている状態で温度と空気の流れをマネージメントし、内部を快適に調整するという優れモノだ。リーズナブルな価格感や6色というカラーバリエーションも魅力。
◆公式HP/https://www.giro-japan.com/
GIROのOWEN SPHERICAL(オーウェン スフェリカル)を今季使用します。GIROのヘルメットを使用する理由は、その軽さと通気性そしてMipsなどの最新のテクノロジーをいち早く導入し、頭部を守る安全性に力を入れているところです。
私のツアーでもヘルメットの着用率は年々上がっています。バックカントリーでは雪に隠れた枝や岩などいろんなリスクが潜んでいます。バランスを崩した際に突出している枝などがあってヒヤリとする瞬間もあります。バックカントリーで頭部を守るヘルメットを着用することは必然のことですね。
レビューワー
IDEHA|石沢孝浩 Takahiro Ishizawa
蔵王の片隅に生まれ育ち、幼少から野山でスキーを楽しみ育ちました。月山でガイドを始めて27年、このエリアで滑る楽しみは飽きることがありません。この感動をお伝えしたいと思いガイドしております。また、ココヘリのドローンパイロットとして山岳エリアでの遭難者捜索活動にも携わり、安全登山の啓蒙活動も行っています。