映画は、“人の世界観の形成”に影響を及ぼすことがわかった。

新たな研究で、ジェイミー・フォックスが冤罪の死刑囚を演じた2019年公開の映画「黒い司法 0%からの奇跡」を観賞した人が、劇中の囚人に共感し、犯罪改革を支持するようになる結果になった。

同研究は、バラク・オバマ元米大統領が、同作のプロデューサーに人の脳内でニューロンの発火の仕方を変えられるかと質問した後、スタンフォード大学のジャミル・ザキ教授が実施するよう依頼されたという。

1998年に冤罪で死刑判決を受けたウォルター・マクミランの実話を基にした同作を見た人は、元受刑者の選挙権回復を支持する傾向が7.66%高いことが同研究で判明。ザキ教授はこう語る。

「人々が詳細な個人的物語を体験することで、その物語の語り手に心を開くこととなるのです」