西田敏行さん (C)週刊実話Web
日本テレビの上層部が大慌てだ。
17日に亡くなった俳優・西田敏行さん(享年76)の代表作であるドラマ『池中玄太80キロ』のリメイク版を制作するべく、企画を立ち上げた矢先に飛び込んできたのが、この訃報だった。
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「日テレは、西田さんサイドに同ドラマのリメイク企画について打ち合わせをしようとしていたんです。昔の映像を使用することや、西田さんにもゲスト出演してもらうつもりだった。すでに企画書を作成し、あとは送るだけという段階だったそうです」(ドラマ関係者)
実は、日テレは今後3年間、過去に放送された高視聴率ドラマのリメイク版に取り組む計画を立てているという。
それはなぜか?
「日テレは、例のドラマ『セクシー田中さん』事件以降、出版社の若手編集者から蛇蝎のごとく嫌われています。出版社と日テレの幹部同士の会食の場では、今後ともマンガや小説の映画化に協力するといったやり取りが確認されているが、現場が猛反発しているんです。作家の意思を無視する日テレの制作体制に、最初の窓口である編集がNGを出してしまう。結果、上に話が上がる前に企画がとん挫してしまうわけです」(事情通)
日テレが過去ドラマをリメイクするワケ
そんな状況に業を煮やしたのが、日テレの制作陣だった。
あの手この手を使い、ドラマの源となる脚本集めに奔走したのだ。
「大御所、中堅作家にオリジナル脚本を依頼したそうですが、“ドラマ後進局”と揶揄される日テレには、いい脚本が集まらない。脚本賞を主宰してもイマイチな作品ばかりだった。予算1000万円を掛けても無駄骨だった」(日テレ関係者)
そこで目を付けたのが、過去に高視聴率を取ったドラマのリメイクだった。
「『池中玄太~』とともに名前が挙がっているのが『家なき子』。いまの日テレは、過去の財産を食いつぶすしかドラマを制作できない状況にあるんです」(制作関係者)
その矢先に、飛び込んで来たのが西田さんの訃報。
「便乗と言われることを避けるため、一旦、『池中玄太~』プロジェクトはペンディングになりました」(前出・日テレ関係者)
ちなみに、令和版『池中玄太〜』の主役には、『ドランクドラゴン』塚地武雅の名前が挙がっていたという。
「週刊実話」11月7・14日号より