「これ本当にインスタントコーヒー?」って疑いたくなるほどコク深い…お湯いらずで溶ける粉粒“ブルーボトルコーヒーのノラ”を体験レビューの画像一覧
熟練のバリスタが一杯ずつ丁寧に抽出し、風味豊かなコーヒーを提供する。ブルーボトルコーヒーといえば、サードウェーブコーヒーの代表格。「清澄白河ロースタリー&カフェ」を2015年にオープンさせて以降、ブルーボトルコーヒーは日本のコーヒーシーンに大きな変革をもたらしました。(現在のショップ名称は「ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ」)そのブルーボトルコーヒーから、信じ難いアイスインスタントコーヒーが発売されたのです。
チコリがブレンドされたインスタントコーヒー
そのインスタントコーヒーの正式名称は「クラフトインスタントコーヒーブレンド ノラ(CRAFT INSTANT COFFEE BLEND NOLA)」です。ノラ??? 日本では「ノラ」というと野良猫、野良犬の「ノラ」を連想しますよね。ところがアメリカでは、ルイジアナ州ニューオリンズ(New Orleans, Louisiana)の略称が「 NOLA」なのです。
ではなぜ、新発売のインスタントコーヒーに「ノラ」という商品名がつけられることになったかというと、ニューオリンズの植民地時代まで遡ることになります。ニューオリンズ植民地時代はフランスの統治下にありました。当時、ヨーロッパから持ち込まれたキク科の植物であるチコリの栽培が盛んだったニューオリンズ。
チコリは低カロリーなので、いまではダイエット野菜として着目され、見た目もおしゃれなので映え野菜としても活躍しています。
ところが南北戦争時代のアメリカでは、連合軍によりコーヒーの輸入が制限されていました。そこでニューオリンズではチコリの根を炒って、コーヒーの代替品として苦味が似ているチコリコーヒーを飲みはじめたのです。いまでもチコリの根を炒ったブレンドコーヒーは、ニューオリンズスタイルとして地元で愛されているそう。
そのチコリコーヒーに着想を得たのが、ブルーボトルコーヒーのカフェで提供しているオリジナルミルクコーヒーのノラです。今回新発売となった「クラフトインスタントコーヒーブレンド ノラ」は、そのノラをシーンを選ばず気軽に楽しめるように開発した、インスタント製品なのです。
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インスタントコーヒーって格下?
インスタントコーヒーというと、日本ではなぜかドリップコーヒーより格下感がありますよね。だからドリップコーヒーより安価であって当然と思われがち。ところが海外のカフェでは、インスタントコーヒーのほうが高価だったりする場合もあります。
以前その点について取材したことがあるのですが、「ドリップしたコーヒーをさらに加工しているのだから、手が込んでいる分、高価になって当然」という答えが返ってきました。
だからインスタントコーヒー=格下という概念をまったく持たず、今回の「クラフトインスタントコーヒーブレンド ノラ」でレビューしたいと思います。