ハイブリットズームとの併用
今回スナップに使用したLUMIX S9には、ハイブリットズームという機能が搭載されている。
光学ズームとデジタルズームを融合した機能で、ズームレンズ広角側の場合は、デジタルズームはOFF。そこからズームしていく量により、合わせてデジタルズームをかけていき、最終的な望遠端側に到達した時点で、設定した最大倍率のデジタルズームが効く機能となっている。
18-40mmのレンズの場合、最大18-120mmでの撮影ができるが、スチルでの画質を担保したい場合は2倍(80mm)までに制限しておきたい。それでも18-80mmと広角から中望遠まで使えるので、スナップカメラとしては十分楽しめるレンズになってくれる。
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総括
広角側が18mmスタートと広めの撮影ができ、望遠側は40mmと少し控えめではあるものの、先にお伝えしたハイブリットズームとの併用で120mmまでの撮影を可能としたこのレンズ。軽量コンパクトな事も相まって、非常に使いやすいレンズとなった。
筆者としては作品撮りをするのであれば、他にも候補となるレンズはあると思うが、気軽なスナップレンズとしては現状あるLUMIXのラインナップの中で考えると、手に取りたくなる1本になったのではないかと思う。
「LUMIX S 26mm F8」も軽量コンパクトではあるが、ズームしたい時やボケ感のある撮影をしたい時に使いにくさが出てしまう。そんな時に本レンズであれば、カバンの中でもそれほど邪魔をせず、気軽に持ち出せる選択肢になったのではないだろうか。
LUMIXはこれで軽量コンパクトなズームレンズのラインナップが完成されたと思う。この後はぜひロードマップにはまだないSPROの広角ズームレンズの拡充を個人的にお願いしたい。
あきあかね
1977年生まれ。本業の傍ら2020年よりYouTubeにて映像作品や製品レビュー等を発信している。
近年では副業として企業VP制作や自治体からの依頼で映像制作や配信業務を請け負うサラリーマン映像作家として活動中。