第37回東京国際映画祭で黒澤明賞を受賞した台湾の俊英フー・ティエンユー監督が自身の母親をモデルに描いた台湾映画『本日公休』。この度、本作の新予告映像「お母さんがひとりでいるとき」篇が公開された。
本作は、作家、MV監督としても活躍し、多彩な才能をもつ台湾の俊英フー・ティエンユー監督の劇場長編3作目。台湾の下町で理髪店を営むアールイを主人公に、常連客や3人の子供たち、元娘婿との日々を描いた心温まる物語は、理髪師の母親をモデルにフー監督が脚本を執筆。台中の実家で今も営んでいる理髪店で撮影が敢行された。
キャストには、『客途秋恨』の名優ルー・シャオフェンが24年ぶりに銀幕に主演復帰を果たしたほか、『返校 言葉が消えた日』のフー・モンボーや、『藍色夏恋』のチェン・ボーリン、『僕と幽霊が家族になった件』のリン・ボーホンなど豪華キャストが集結。
9月20日に公開を迎え、わずか9館でのスタートながら興行通信社によるミニシアターランキングで2位にランクインするなどヒットスタートを切った本作は、公開館数が合計60館以上に達するなど広がりをみせている。
そんななか、この度、一人で日々を過ごす母・アールイを想う娘リンの語りが涙を誘う感動的な新予告映像「お母さんがひとりでいるとき」篇が公開された。また、あわせて、フー・ティエンユー監督が、第37回東京国際映画祭 黒澤明賞を受賞したことを記念し、アップリンク吉祥寺にて、11月8日からの上映に先行して、11月4日(月・休)に監督の舞台挨拶付き上映が実施されることが発表された。
映画『本日公休』は、公開中。
作品情報
映画『本日公休』
台中にある昔ながらの理髪店。女手ひとつで育て上げた3人の子供たちも既に独立し、店主のアールイは今日も一人店に立ち、常連客を相手にハサミの音を響かせる。息子の卒業式に出席するため整髪に来た紳士、親に内緒で流行りのヘアスタイルにして欲しいと懇願する中学生。娘や息子に「こんな理髪店は時代遅れ」と言われても、40年続けた店と常連客を大切に想い、アールイは、せわしくも充実した日々を送っている。そんなある日、離れた町から通ってくれていた常連客の“先生”が病の床に伏したことを知ったアールイは、店に「本日公休」の札を掲げ、古びた愛車でその町へ向かうが‥‥。
監督・脚本:フー・ティエンユー
出演:ルー・シャオフェン、フー・モンボー、ファン・ジーヨウ、チェン・ボーリン、リン・ボーホン
配給:ザジフィルムズ
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